間違い

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役者は多かれ少なかれ、心情や見た目を含めた“役作り”というものをします。「あまりしませんねぇ」という役者もいますが、それはきっとディープにのめり込むような、徹底したことはしないという意味だと、私は解釈しています。

神原敦子（蒼井優）の場合は、ディープにやりたかった人なのかもしれません。ICレコーダーに録ったり、感情を文字としてまとめるのは中々の努力家。

とはいえ、湯川（福山雅治）が言ったように、殺人者の役をやるために本当の殺人を犯すなんてのは役者ではないですね。ただの自己満足です。

芝居としてリアリティを出すというのは、“そのまま”ではなく、“嘘をいかに本当っぽく見せるか”とか、“嘘だと判っていても、客にその感情を感じさせる”ということ。

神原が努力家なのはいいとして、あのトリックを思いつくほどの頭の良さや、機転の利く人物だという描写が欲しかった気がします。役者としては努力家だけど、結果的に頭の悪いところを露わにしちゃってただけにね。

なんか最近の湯川は、現象が云々よりも、単なる“トリックの解明者”としか見えないのも残念です。理詰めでいくのは良いんですが、そこに科学的な、または化学的な過程がもっと欲しいな～。

今回の岸谷（吉高由里子）は、出番が多くてもあまり騒ぐことがなく、イイ感じでしたね。こりゃ完全に視聴者に媚び出しましたね（笑）

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