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23話冒頭

鴎が鳴くビーチの桟橋の上で、海を見ながら立っているマイケル。そこにリンクがやってきて「準備は良いか?」と訊く。「こんなに緊張したことないよ・・・」と言って後ろを振り向いたマイケルは意を決したかのように「よし、行くか」と言って、振り向いた方向に歩き出す。それを優しい笑顔で見るリンク。

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歩き出した2人の先にはスクレがベンチに座っており、向かってきたマイケルに「よぉし、やろっか」と言って立ち上がり、「彼はあそこにいるよ」と指を指したスクレ。3人が歩いていく先には初老の男が1人でいる。マイケルを見つけた男は「君がマイケルだね?君の友人のフェルナンドが、私にやってくれって言ってきてね」と言ってマイケルと握手を交わした。「ありがとうございます」と礼を言うマイケル。「残りの人生は彼女と共に?」と男に聞かれたマイケルがその方向を向くと、一輪のカラーの花を持ったサラがビーチに立っている。
ビーチに立つサラ

サラの元まで歩いて行き、笑顔で「綺麗だよ」というマイケルに、やや照れながら「ありがとう」と笑顔で答えるサラ。2人は向かい合い手を取り合う。「シンプルにやりたいという事ですが?」と男が2人に言うと「私たちは実際の所、決してシンプルでここまできたわけじゃないけど。そうしなきゃね」と、笑顔でマイケルに言うサラ。「では、始めましょうか。家族、友人、我々がここで一同に介し、マイケル・スコフィールドとサラ・タンクレディの結婚を祝福します」と神父は言い、サラとマイケルの結婚式を始めた。
結婚式

シーンはその直後であろう、ビーチで南国の音楽で盛り上がってる場所で、式を終えた4人が寛いおり、マイケル、サラ、リンクはビーチチェアに座ってるが、スクレは楽しそうに踊っている。スクレはサラを誘って一緒に踊りだした。笑顔でそれを見ているマイケル。
踊るスクレとサラ

すると、道路からパトカーのサイレンが聞こえてくる。数台のパトカーがマイケル達のいるビーチの前で止まり、数人の捜査官たちが降りてこちらに向かってきた。“何だ~?”という硬い表情に変わったリンクとマイケル。すぐにスクレも気づいた。「お楽しみ中すまんな」とスクレのところに来た捜査官たち。「どうしたってんだ?」と訊くリンク。「逮捕令状だ」と言った捜査官が懐からそれを見せた。「俺たちはD.C.のポール・ケラーマン捜査官と話し合った。この件はFBIでも処理されてる」と言ったマイケルに、口を挟もうとした捜査官。それを遮って「1週間前にFBIでもカタが付いてるんだ!」と声を荒げたマイケル。だが「下がってください」と捜査官に言われる。「俺たちは免責を受けたんだ」と静かにいうリンクだったが、「下がれ!」と言われ、リンクもまた「俺たちは免責を受けたんだ!」と声を荒げる。それでも「下がれと言ってるんだ」という捜査官。続けて「お前達を捕まえに来たんじゃない。彼女を捕まえに来たんだ」と言って、サラを拘束するよう部下に命じる捜査官。「彼女は何もやってない!彼女は巻き込まれたんだ」というマイケルに「面倒をかけるな」という捜査官。そして別の捜査官が「サラ・タンクレディ。クリスティーナ・ハンプトン殺害容疑で逮捕します」と言う。「はぁ~っ?彼女は誰も殺してない!」というリンクに「おかしいですねぇ。監視カメラ映像は違うと言ってますよ」と、自信ありげな捜査官。サラは「マイケル、・・・マイケル」と言いながら連行されて行ってしまった。
連行されるサラ

ジェネラルが提供していた例のアジトに戻ってきた3人。電話を叩きつけて切ったマイケルは「俺には会わせないってさ」と悔しそうに言うマイケル。「あんたが何も出来ないなら、何でケラーマンはあんたをここに寄越したんだ?」と、弁護士らしき男に訊くリンク。「彼らはあなた達2人の為に何とかしようとしています。いいですか、彼女には正当な面会をする憲法上の権利があります。私はその理由の書類を作成して、すぐに裁判官に持って行きます」という弁護士。「正当防衛だろ?」というスクレに「どうやって証明します?彼女を助け出せるかどうか・・・。防犯カメラは犠牲者に発砲しているサラだけが強調されて示されています」と言った弁護士がPCのキーを叩くと、画面には銃を構え、撃ったサラが映し出された。
防犯カメラのサラ

それを観たマイケルは、その瞬間の時を思い出していた。「彼女はカンパニーの人間だ」と言ったリンクに「あなた達的にはね。陪審員にとって、彼女はクリスティーナ・ハンプトンであり、技術コンサルタントです。彼女は自身の正体を隠すのが得意でしたから、証明は難しいでしょう。いいですか、あなた方が受けた免責は、法的には当てはまってないんです。もし彼らがサラにその代償を払わせる事ができるなら、やりかねません」という弁護士。「刑期はどれくらいになる?」と訊いたマイケル。「・・・25年ってところでしょうか」と弁護士に言われ、絶望の表情のマイケル。
ルーとマイケルたち

マイアミのデイド郡にある連邦刑務所。サラはここの女子刑務所に収監された。新たに収監された囚人と共に、サラは女性刑務官にベッドの場所を指示される。この女子刑務所はフォックスリバーの様に鉄格子がある部屋ではなく、フロアーに二段ベッドが沢山あるという感じだ。「ここがあんたの場所」と刑務官に言われたサラは「他の施設じゃないの?」と訊いて見るが「違うわ」と言われる。「私は有罪判決すら受けてないのよ。囚人と同じ扱いじゃない」と言ってみるも「過密してるし、予算削減でもあるのよ、新人さん。ここは刑務所よ」と言われる。とりあえずどうしようもないサラは、指示された二段ベッドの下段のベッドに座った。それを見ていた、おそらく長期勾留の囚人が「どう?相棒さん。何かお手伝いでもしましょうか?」と声をかけてきた。彼女の周りには仲間らしき囚人が数人いる。派閥のボスっぽい感じだ。彼女はその仲間たちに「あれで全部ね。ベッドメイキングを手伝わなくちゃ」と、どうやらサラに狙いを定めたような事を言う。そこに、さっきとは別の刑務官が来て「彼女等を動揺させないでね。彼女等は脅してるだけなのよ」と言う。「そういう連中なのね」と答えたサラに「ねぇ、ここが刑務所と拘置所が合わさってるなんて嘘よ。来て。他のところは殆どカラだから。そこで法廷の日まで乗り切れるわ」と言われ「ありがとう」と言ってその刑務官に付いて行くサラ。それを2階から見ている後姿の女囚人がいた。
囚人扱いのサラ

「ここよ。あそこよりはマシなところよ」と言ってドアを開けた刑務官に「ありがとう」と言って中に入るサラ。だがそこには、リネン類やらデスクがあり、その物置に近い感じの部屋には刑務官たちが数人待ち構えていた。何かおかしいと思ってその部屋を見渡すサラだが、ドアには既に鍵がかけられている。「何なの?」と言うサラに「最初、名前を見たときには気づかなかった。タンクレディ、よく聞いた名前だった。ここの連中が見つけ出したの」という刑務官。別の刑務官に「新聞であなたのカワイイ顔を私は思い出したのよ」と言われ、ドアの方に行こうとするサラを「あなたは何処にも行けないわよ、新人さん」と、刑務菅達に囲まれる。「何かしようっての?フォックスリバーの一件で、6人の刑務官が職と年金を失くしたのよ。あとの6人は、あんたがあんたのボーイフレンドとその囚人仲間7人の為にドアを開けたために、執行猶予になってるのよ。同じ事はさせないわ」と詰め寄ってきた1人の刑務官に、サラはアッパーカットを喰らわせた。何とか部屋を出ようとするサラだが、如何せん多勢に無勢。当然ながら阻止される。「心配しないで。赤ん坊は殴らないから」と言われて顔を殴られるサラ。反撃するも、やはりどうしようもなかった。
刑務官に囲まれるサラ

自分のベッドに戻ってきたサラは白いハンカチ(?)で血を拭う。そこにさっきの派閥のボスらしき女が目の前に座った。一緒に仲間数人も来ている。「その顔を見ると、新人歓迎の目に遭ったようね」「そうみたいね」というサラの両頬を軽く撫でるボス。「ま、何かあったら私に言って来な。みんなは私を“パパ(Daddy)”って呼んでるわ」という言葉を残して、仲間と共にその場を去るボス。それを先程も2階から見ていた女囚人が見ていた。
パパと対面のサラ

さてこちらは、同じマイアミ刑務所の男子刑務所。T-BAGが囚人服の中に隠して他の囚人房に向かい、「特別郵便です」と新聞を手渡した相手はジェネラル。「ここじゃぁ、ちょっとした現金がモノを言うんですよ」と言うT-BAGに、新聞を広げながら「言っただろ。わしの資産は政府が握ってる」と言うジェネラル。「それは俺に金が無いって言ってるのか?そんな事すらできないのか。この間まで俺を殺そうとしてたのになぁ」「じゃあな、セオドア」と言ったジェネラルは房の奥に入っていく。「あんたは投獄された事が無いだろうし、俺もここには収監された事は無い。だけど、これだけは言っときますよ。フォックスリバーではこんなハンデを負っちまったが、あんたの哀れな存在をここでは変えられるかも知れない。ロバート・デ・ニーロみたいにね」(←すみません、上手く訳せませんでした・・・)と話すT-BAGより、新聞に集中しているジェネラルは“タンクレディ、殺人で逮捕”の記事に目を留め、「我々のお友達の1人が逮捕されたようだ」と言う。さっきのセリフを言いながら近づいてきていたT-BAGもその記事を後ろから覗きこみ、真顔になってジェネラルから新聞を取り上げて記事を読む。「お隣さんが増えたようだな」と言うジェネラル。
ジェネラルに新聞を持って来たT-BAG

多分、弁護士であろう人物とジェネラルは面会しており、なにやら書類にサインして弁護士に渡した。そして「わしが生きてこの刑務所から出られるとは思っていない。それは判ってる。わしは敵を破滅させてやりたいんだ。彼女には死んでほしい」と、その書類と共に、破ったサラの新聞記事を渡す。記事の空いてるところには「$100,000 DEAD!」と書かれていた。弁護士は「何れにしろ、それには資金が必要です。あなたにはもうそれが無いでしょう」と言うと「万一の時のものがあるだろ。どこにあるのか知ってるか?」と言うジェネラル。「ジョナサン、それはあなたの弁護のためのものです」「失敗した計画の残り金だよ、ジョー。その金でここから出られるわけじゃない。どんだけ使っても構わん。やれ。向こう側にいる我々の友人の女にやらせろ」とジェネラルに言われたジョーは、承知したようだ。
サラを殺せ

ジョーは刑務官と握手。
握手

その刑務官が、金網の向こうにいる刑務官にジョーから受け取った折りたたんだ紙を手渡す。
紙を渡す

その刑務官は女囚人にそれを手渡した。女囚人がその紙を広げると、先程の「$100,000 DEAD!」と書かれたサラの記事。
受け取った新聞の紙切れ

その記事を見ていたのはグレッチェンだ。確認したグレッチェンは、振り返って2階からサラを見る。先程から2階からサラを見ていたのはグレッチェンだったようだ。
グレッチェン

刑務所内での仕事を終え、食事の時間になった。配給された食事プレートを持ったサラは、ごっつい女囚人の隣に座ろうと「ここ、いい?」と声をかけたが、彼女は無反応。「やめときな」という声が聞こえ、その方向にサラが顔を向けるとグレッチェンがこっちを見ていた。「この前、誰かが彼女に触ったら、そいつは膝の皿を割られてたわ」とサラに忠告したグレッチェン。自分の目の前の空いてる席に“どうぞ”の仕草をしたグレッチェンの言う通りにして、向かい側に座ったサラ。「思った以上に勇敢ね。どっちにしろ、驚くわ」と話しかけたグレッチェンに「私に話してるのかしら?」と、会話したくないサラ。「あの女に付いてりゃ、護られるわよ」「あのギャングに加われっての?」「彼女等はギャングじゃないわ。一種の家族よ。何も無いのに彼女を“パパ”なんて呼ばないわ」と言ったグレッチェンは、振り返ってその集団のいる女を指差して「あれが彼女の“妻”よ。他のが子供達ね」と言う。すると、数秒してサラが食べ物を少し吐き出した。「大丈夫?」と気遣うグレッチェンに「こっちに来ないで」と言って席を立ち「医務室に行かせて」と、刑務官に言いに行ったサラ。「書類が無いと無理ね」と刑務官に冷たく言われる。「喉が収縮してて苦しいの。アゴが締め付けられてるみたいなの。きっと消化不良よ。食中毒じゃないと思うわ」「政府機関のチーズよ。そのうち慣れるわ」「15分で病院に行かないと、赤ちゃんが死んじゃう。お願い」と涙ながらに訴えるサラだが、シカトする刑務官。すると「ボス。何で医者に診せてあげないの?」と、パパが刑務官に声をかけた。吐きそうになりながらも「お願い」というサラ。すると刑務官は「こちらカオーラ。囚人を医務室に連れて行きます」と、無線で連絡をする。“それでいいのよ”的な顔をしてその場を立ち去るパパ。
毒を盛られたサラ

「炭を洗浄しました。あなたも赤ちゃんも大丈夫でしょう」と言う医者に「ストリキニーネが私のミートローフに入ってたって事ですか?」と訊いたサラだが「それは刑務所長と話す必要がありますね。顔の傷については、話すつもりはありませんか?」という医者。「バスケットボールをやってる時に、肘が当たったんです」と、ホントの事を言わないサラ。「この状況を・・・話し合わないといけませんねぇ。通常の妊娠とは違うわけですし」「ここで産めますか?」「いいえ。その日が来たら誘発剤を服用していただき、救急車でセントルシア病院に連れて行きます。そして、封鎖した部屋で産んでもらう事になるでしょう。そこには武装警官が3人と私がいて、出産の運びとなります」「子供には会えるの?」「30分だけですね。・・・私はこれまで12回ほど同じ事を経験しましたが、ここに戻ってきた殆どの母親は、耐えられなくて鬱病になっています。私がアドバイスできるとすれば、少しでも混乱を起こさないためにも、里子に出すことを考えたほうが良いかもしれません」と医者に言われたサラは複雑な表情で、涙を浮かべる。
医務室のサラ

アジトで“どうしたらいいだろうか”と歩き回りながら考えているマイケルに電話が入る。相手はケラーマンが寄越した弁護士だ。「マイケル?ルー・フィリップスです。聞いてください。今日、あなたの奥さんに事件が起こったようで。誰かが彼女に毒を盛ったみたいです」「何だって?」「マイケル、落ち着いてください。心当たりはないですか?」と聞かれるも、神妙な面持ちで電話を切ったマイケル。
サラが毒を盛られた?

「よし、入れ」と言われ、面会室に来たジェネラルが会うのは、なんとマイケル。「もし訪問者リストがあるとすれば、お前さんはキリストやスクービー・ドゥーよりもずっと下なんだがな」「誰かが今日、サラを毒殺しようとしたみたいなんだ」「そりゃまた、何という・・・」と、驚いてみせたジェネラル。「あんたはホントに下劣だな。自分が処刑される前に、罪の無い女性と生まれ来る子供まで殺そうとするんだからな」「サラは妊娠してたのか?おめでとう。独立記念日とクリスマスが一緒になった位にめでたいじゃないか」「頼む。これは父親と父親としての話だ。彼女を放っておいてくれ。殺したいなら俺を殺せ。彼女の命と俺を引き換えにしろ。サラはそっとしといてくれ」「マイケル、わしがお前を殺したとしよう。だが、その痛みは一瞬だ。サラを殺したとしよう。お前の痛みは一生続く。この殺しは魅力的だ」とジェネラルに言われたマイケルが怒りの表情で席を立つと「だが心配するな、マイケル。何かが判れば報せてやるよ」と、立ち去っていくマイケルに言うジェネラル。
ジェネラルと面会するマイケル

どうやらその足で、マイケルは女子刑務所長のオフィスに来た。「刑務所生活は厳しいのよ。あなたにその証明が出来るのかしら」「あんたは判ってないな。彼女はここでは安全じゃないんだ!」と怒鳴ったマイケル。続けて落ち着いたトーンで「頼む。頼むから彼女を他の施設に移動する許可をしてくれ」「彼女にそれをやったら、他の連中も同じ事を望んでくるわ」「じゃあ、隔離はどうだ?」「他に何か刑務官たちの構造健全性について、私が知るべきことがあるとでも?」「何が起こってるかは判ってるでしょうに」と苦笑いするマイケル。「私はあなたが誰なのか判ってるのよ。ここを次のフォックスリバーにするつもりはないの」「俺は妻の生存を護って欲しいだけだ。知ってると思うが、彼女は妊娠してる」「関係ないわ」と言った所長が見てるマイケルは、鼻血が垂れてきていた。手で拭うマイケル。ティッシュを取りに行った所長の後ろを歩いたマイケルは、ブラインドの間から外の様子を伺った。ティッシュを渡した所長は「この件については、確証がないとサラ・タンクレディの優遇措置は取れないわね」と言う。「とっくに判明してるはずだけどな。手間を取らせた」と言ったマイケルは、足早に去って行った。
鼻血のマイケル

アジトに戻ってきたマイケル。「何があった?」とスクレに聞かれたマイケルは「ジェネラルがサラの死を望んでて、所長は見て見ぬふりだ」という。リンクは「ヤツが実行前に助け出すしか無いって事だな?」と確認。「だとしても時間が無い。彼女が刑務所にいる限り、誰かが彼女を殺すだろうからな。・・・選択肢が無いと思う」と言ったマイケルの言葉に、リンクとスクレは“アレしかないか・・・”という表情。そして案の定、「・・・脱獄させる」と言うマイケル。
脱獄させる

イリノイ州のシカゴ。「FBIに勤めて来て16年間、私は43人の上司の下で働いてきました。アレクサンダー・マホーンは、最も賢く、勇敢で、最も尊敬できる人物です。これまで一緒に働けて良かったと思ってます」と、サリンズを加えた4人のFBI捜査官に主張してるラング。「その43人の内の1人として、傷つけられた気分を感じざるを得ないが・・・。何故かって言うと、明らかにヤク中の殺人者が尊敬されるなんてなぁ」と言うサリンズ。「アレックスはこの4ヶ月間で克服しました。それに、カンパニーに関る罪からは免罪になってます」と庇うラング。「だが、それにはオスカー・シェールズの殺害及び死体遺棄の件は含まれてない」「それについては申し立て中です」「・・・進めようか。アレクサンダー・マホーンのFBIへの復職について賛成の者は?」と訊くサリンズ。「賛成です」と1人の捜査官。他に声が上がらず、「あとの連中は反対なのか?」とサリンズが確かめると、「解った。解ったよ・・・。呼んでくれてありがとう、リチャード。感謝してるよ」と言ったマホーンは席を立った。部屋を出て行こうとするマホーンに「なあ、アレックス。この裁決の再考は無い。だが、もしお前が十分な実例を示せば、その内容によっては何とかなるかもしれない。知ってるとは思うが、サラ・タンクレディが最近逮捕され、マイアミのデイド郡にある連邦刑務所に収監されている。我々はマイケル・スコフィールドが彼女をどうにかするんじゃないかと懸念してるんだ」と言った。マホーンは“バカバカしい”というような笑いをしながら「それでか・・・。それで俺をここに呼んだって訳か」と答えた。「もしスコフィールドが明らかにそれを計画してたとして、脱獄を成功された日には、FBIにとって都合が悪いからな。だから、誰かに確証ある情報を提供して欲しいんだよ。ウィートリー捜査官がマイアミで待機してる。彼が連絡係だ」とサリンズは言うが、「他を当たってくれ」と帰ろうとするマホーン。するとサリンズは、テーブルの上にFBIのバッヂを滑らせた。それを見て立ち止まり、迷うマホーン。「さあ・・・。俺もお前も、バッヂを欲しがってるのは解ってることだ。その理由をくれないか」とサリンズに言われ、かなり迷ってるマホーン。
復職会議

「彼女を助け出した後のプランは何かあるのか?また走るのか?」と、マイケルに訊くリンク。「重要なことを優先させる。まずは彼女をあそこから出すことだ」と答えるマイケル。そこにスクレがやってきて「サラを逮捕したFBIが俺達を見張ってるぜ」と報告。「なあ、また巻き込まれる事を心配するなら、シカゴに戻れ。家族の元に戻るんだ。気持ちは解るから」というマイケルに「おい、待てよ。この件が終わってサラがここに戻ってきたら、俺はここから離れるさ。もうそういう事を2度と言うな。で、何をやればいいんだ?」と仲間思いのセリフを吐くスクレ。「新聞の切抜きからだ。過去60年間で7回の脱獄が試みられてるが、誰も・・・誰も成功してない」と言うマイケル。「だったら、その失敗例を知っておかないとな」と慎重なリンク。「彼らは見直して、改造して、脱獄できない刑務所に仕上げたみたいなんだ」と言うマイケルの、指で瞼を押さえるような仕草を見て「大丈夫か?」と訊くリンク。「大丈夫だ」と答えたマイケル。「もし通り抜けられなかったら、下に降りていくとか!?その、刑務所内に降りるみたいな、パラシュートで中に入ってくみたいな」というスクレの提案に「なるほどね」と、やや呆れ顔のリンク。「そうだよ。パラシュートで降りて、彼女を見つけて・・・」「ふざけてんのか?」「マジで言ってんだよ」「そりゃ自殺行為だろ!」というリンクとスクレの言い合いを収めるマイケル。続けて「新聞の切抜きだけじゃ情報不足だ。もっと予備調査が必要だ」と言って、スクレにメモを渡す。「カメラに電子計測器にドライアイス?何だこれ?」と訊くスクレに「買い物リストだ」と答えたマイケル。スクレはすぐに買いに行く。
脱獄会議

自分のベッドに向かうサラを「ちょっと来なさい」と、カオーラがサラの腕を掴む。「あと数分で妊娠の為の検診があるのよ」というサラだったが、「いいから」と言われて無理矢理廊下に連れ込まれた。その廊下は壁に囲まれている。入ってすぐにそこで止められる。すると向こうからパパが現れた。「何が望みか知らないけど、やり合う気は無いわよ」と言うサラに「こっちも無いわよ。触る気も無いわ。いい?私はここの整備工場全体を任されてるの。もしあんたが新鮮な空気を吸いたくて、背後から襲われる事を心配するなら、一緒に働かせてあげてもいいわよ」と提案してきたパパ。どうしようかと迷うサラ。
パパに誘われるサラ

マイケルが車を走らせ、ふと見たバックミラーに映る車が気になった。角を曲がってもその車は付いてくる。ある駐車場に入って車を降りると、その車も同じ場所に停まって、運転手も降りてきた。「結婚式の時のFBIだよな」「そうだ。ウィートリー捜査官と呼んでくれ」「適当に呼ぶさ」「何処へ行くんだ?」「シーワールドだ」「シーワールド?マイアミには無いぞ」「そいつは知らなかった」「嘘つけ。下手な事したら、何処かのバカにカミさんを殺されるぞ」「サラの件で脅迫しようってのか?」「いやいや、とんでもない。ただ、お前が彼女の刑罰を無効にしようとしてるなら、弾が飛ぶぞ、マイケル。それで彼女が怪我でもすれば、それはお前のせいだ」「彼女を刑務所に入れた張本人が面白いことを言うじゃないか」「俺がそうしたわけじゃない。フロリダ州がそうしたんだ。彼女をそのまま刑務所に留まらせるのが俺の仕事さ。で・・・、お仲間はどちらに?」とウィートリーに言われ、険しい顔をしたまま無言のマイケル。
ウィートリーとマイケル

リンクとスクレは一緒に行動していて、刑務所近くで車を停め、ボンネットを開けた。「よし、ドライアイスを入れろ」とリンクがスクレに言うと、ラジエーターにドライアイスを入れたスクレ。車を故障に見せかけるわけだ。そして開いたボンネットの少しの面に電子計測器を置いてメモ帳を取り出したスクレ。「道路からフェンスまで4フィート。東側監視カメラから32フィート」と、距離を計測する。「急げよ。奴等はレーザーで監視してるかもしれん」と言うリンクは、刑務所を背にしつつ、何気ないフリでデジカメで写真を撮る。「できるだけ早くやってるさ」と言うスクレ。そこにマイケルからリンクに電話が入る。「ヤツはつけて来てたか?」「ああ。だが、もう行ったよ。もう終わりそうか?」「ほぼな」「OK。アジトで会おう」と言ったマイケルが電話を切って入った建物は、「Miami・Dade Med-First Clinic(マイアミ州デイド郡 初症例病院)」という病院だった。
作戦開始

女子刑務所内の整備工場。どうやらサラはパパの提案を受け入れたようで、車の下に潜り込んでいた。「才能あるじゃない」とパパが声をかけ、下から出てきたサラに手を差し伸べて「外科医の腕も良かったんだろうね」と言う。その手に捕まって立ち上がったサラを見て「コンドームを渡すしか能の無い外科医が!」と、パパの仲間であろう黒人が嫉妬を露にする。「何だってぇ?」とパパがサラを庇えば「相談無しに仲間にして・・・」と黒人が言う。それを遮って「たった1日でしょ!口を利けなくしてやろうか?今日はこのままにしておきな!」というパパ。「すまなかったわね。あの子を許してあげてね。彼女は・・・、ほら、あんた、ちょっと魅力的だろ?彼女は嫉妬深いタイプでさ」と、パパがサラに言ってるのを聞いた他の女囚がプッと吹いて「それ以上に正気じゃないわね」という。パパはすぐにその女囚の首をつかみ「何だって?調子に乗るんじゃないわよ、アガサ」と脅す。謝るアガサに「私にベルトを外して欲しいわけ?」と、更に詰め寄る。そんなやり取りを見て危険を感じたのか、サラはレンチを何気なく手にした。笑顔でこっちに向かってくるパパ。「ガキなのよ。結構大変なのよ~、家族って。でも大事なのよ。あなたに家族は・・・」「私にも家族はいるわ。夫もいるし」「そう?旦那が?ここに?一緒に収監されたの?」「違うわ」「そう。私にも夫はいたわ。でも、待つのに18年は長いわよね・・・。ま、あなたがそうじゃなければいいわね」とパパに言われ、小刻みに頷くサラ。「・・・んじゃ、汚れたオイルを外に捨ててきてちょうだい」とパパに言われたサラは、そそくさとオイルパンを持って外に出た。それを“ん~・・・”という顔で見るパパ。
パパと整備工場にいるサラ

外に出たサラがオイルパンからオイルを捨てている時に、ふとフェンスの向こう側に目をやると、リンクが立っていた。特に合図を送るでもなく中の様子を見ているリンク。そこに「行こうか」とスクレが来て、彼らはその場を去った。“もしや!?”というような表情をしながら、そこから整備工場に入ろうとすると、後ろからグレッチェンがサラを捕まえた。「手を離してよ」「用が済んだらね。バロウズはフェンスで何をしてたの?」と言ったグレッチェンは、壁を背にしたサラの顔の横に手を伸ばして逃げ道を塞ぐ。「2度言わせないでよ、サラ」と言った所で、出口からパパが出てくる。パパはその光景を見るも、何も言わずに整備工場に戻っていった。「誰も助けになんて来やしないんだから。答える気になった?」「あんた、私を殺そうとしたでしょ」とサラが言った所で、今度は刑務官が来て「そこの女囚、離れて。中に戻りなさい。あんた(サラ)も、自分の部隊に戻りなさい」と言われ、グレッチェンは仕方なく去っていく。サラも整備工場内に戻った。
グレッチェンに捕まったサラ

お食事タイムの男子刑務所内。プレートをもって歩いているT-BAGの後ろから男がついてくる。うぜぇと思ったのか、振り向いたT-BAG。「あんたの知り合いに伝えてくれ。そいつがタンクレディとかいう雌女を殺れば、金をくれるって言ってるそうじゃないか。俺の女なら、格安で引き受けるぜ」と、その男に言われ「いくらで殺るって言うんだ?」と訊いてみるT-BAG。「そうだなぁ、もしそれが10万ドルなら、3万ドル・・・、いや4万ドルだ」「いいだろう。伝えておくよ」と言ったT-BAGは、ジェネラルの向かい側に座る。「よお、陸軍元帥さん。あんた、少しの金も無いって言ってたよなぁ」「悪かったな。お前さんのその壊れたレコードのような声がうるさくて聞こえなかったんでな」というジェネラルに“あ~、そうかい”という表情をしたT-BAGは「解ったよ。2度と訊かねぇよ」と言って、その場を怒りの表情で立ち去るT-BAG。
2度と聞かねぇよ

パパの“家族”がいる部屋に、サラが訪ねてきた。「わざわざお越しいただいて光栄だわ」というパパ。「よく考えたんだけど・・・」「恥ずかしがらずに言いなさいよ」「考えが変わったの」と言うサラ。「へぇ~、でも多分、パパの考えも変わってると思うわよ。ここにはいてもらいたくないってね」と、家族の1人が言う。「スポーツの言う通りよ。歓迎のドアマットはしまったわ。じゃあね」と言ったパパ。だが、入り口にいたサラはゆっくりと中に入ってきて、パパの近くに立った。「お願い」「何を?」「家族の一員にしてもらえないかしら?」とサラが言った所で、先程サラに文句を言った黒人が入り口に来た。パパは「散歩してきな」と言って彼女を中に入れない。そして他の者も入って来ないように、家族の一員に見張りを命じる。「私は好きだよ。私は・・・、まぁ座って。私はホントにそうなの。けどね、ハイそうですかって訳にはねぇ。そうね、誓いを立ててもらわないと。家族にはね」と言ったパパは、着けていた蛇のような形をしたペンダントを、家族の1人に渡した。「証明してもらわないとね」と言うパパに続いて「その通り。私たちもそうしたの」と、一員がベッドマットの下からライターを取り出す。蛇の形の部分を串のようなもので支え、ライターで炙る。パパの左手はサラの首を後ろから掴んでいる。「誓約よ。家族法典のね」と言いながら炙り続け、頃良いところで「この法典を着けてもらうわよ」と言って、サラの右肩に焼印をする。覚悟してた顔をしていたサラだが、思わず大声を上げる。その口を左手で塞ぐパパ。
叫ぶサラ

車で駐車場に来たリンクとスクレはマホーンと再会していた。笑顔で再会を喜ぶ3人。「どうしたんだ?」と訊くリンクに「話があるんだ」というマホーン。ちょっと不安げな顔をしたリンクだが「いいぜ」と言って、アジトに迎えた。「奴等がお前達を見張ってる」「判ってる。FBIだろ?」「だが、1人じゃない。FBI全体でだ」というマホーンに「内部情報みたいだな、アレックス。何をした?やつらと取り引きでもしたのか?」と訊くマイケル。フフっと笑いながら「お前達を探れば、復職させると言われたよ。話を戻すが、そのFBIの名前はウィートリー。奴が中心人物だ」というマホーン。「知ってるよ」と言うスクレ。「もしホントにやる気なら、キッチリとやり遂げないとな。で、俺が必要なら手伝うぜ」と手助けを申し出たマホーン。少し考えたマイケルは「他に何か情報があるのか?」と訊く。すると「今日の4時に、サラは整備工場で働いてた」とリンクが話し始め、4人は資料が置いてある丸いガラステーブルに集まる。「整備工場がここだ。ここは刑務所周辺に沿った2つのセキュリティカメラで監視されている」と言うスクレ。「他の入り口は?」と訊くマイケルに「発送センターとか、職員用の出入り口も無い」と答えたスクレ。「フェンスは?」と訊くマイケル。「15フィートの高さで、有刺鉄線で覆われてる」と説明したリンク。「電気は流れてるのか?」と訊いたマイケルに「いや、そうではない。なんでだ?」と聞き返したリンク。「サラが整備工場内にいれば、そこで見つけられるかもしれない。長年に亘ってそれぞれ違うフェンスを改良してきてるから、フェンスは広げられる。だが、セキュリティカメラの位置は変わってないから、カメラに変化は無いだろう」と説明したマイケル。「ここが死角になるな」と、図を指すマホーン。「その通りだ。サラがここまで来られれば、フェンスを破ることができる」というマイケルだが「それは危険だ、マイケル」と反対するリンク。「これしかない。ただ、サラに面会してどう伝えるかだ」というマイケル。「どうするんだ?面会だって電話だってダメなんだろ?」というスクレに“これさ”という仕草で、白い紙を見せた。
マホーンを含めた作戦会議

手紙を透かしたりして検閲してる刑務所長だが、「大丈夫そうね。タンクレディに持って行って」と、刑務官に渡す。ベッドで横になり、本を読んでるサラの元にその手紙は届けられた。封筒から取り出し、手紙を読み始める。その内容はマイケルのナレーションで読まれる。“俺が花について教えたことを覚えてるかな?あの時みたいになる事を願ってるよ。その花を君の手の中で見たように”と、ここまでのナレーションで、サラはフォックスリバーにいた頃に、マイケルから送られた折り紙の花を思い出した。そして再度“その花を君の手の中で見たように”の言葉を読み、ピンと来た。周りに注意を払いながら手紙を2つ折、4つ折としていき、角を折って手紙を開きなおし、花の壷のような形にして、表れている文字をつなげる。すると“明日、午後、7、オイル廃棄場”という言葉が見て取れた。それで何をするのか理解したサラ。
暗号の手紙

外出からアジトに戻ってきたリンクとマイケルとスクレとマホーンは、部屋の中の資料が置いてあるガラステーブルの前にいるウィートリーに驚く。「忙しいみたいだな」と、テーブルの上にある写真を取ってマイケル達に見せながら言うウィートリー。「令状はもってるのか?ウィートリー捜査官」と訊くマイケルに、笑いながら「令状?そんなもん必要ない。管理人がここに入れてくれたんだから。中に入ってみたら、こんなにベタな証拠もあるし。裁判官がお前の言葉を信用するかねぇ」と言うウィートリー。「何の証拠だ?それらの写真に写ってるのは公共財産だ。その刑務所は税金で建てられている。あんたが言うその証拠とやらは、一般市民が公道で公共施設を撮った物だ。犯罪じゃない」と返すマイケル。「何かの企てに関係してると言ったら?」「俺がそれを言えばカタがつくのか?刑務所長が俺に妻を会わせようとしないんだ。だから、もし俺がちょっとしたセキュリティの不備を見つけて誠意を示せば、彼女の考えは変わるんじゃないかと思ってるんだ」「そうなのか?で、何か見つけたのか?」と言うウィートリーに、マイケルは笑顔で「いや。あそこは完璧みたいだ」と答えた。「ご苦労だったな。何か見つけたら報せろよ。いいな?」「まっ先に」と、マイケルは相変わらず笑顔で答え、ウィートリーは部屋を出て行った。
部屋にいるウィートリー

女子刑務所のシャワールーム。既にシャワーを浴びた後なのか、グレッチェンは見張りの刑務官のカオーラに話しかけている。「シャバにいる頃、私はキッチリと仕事を終わらせることで知られてたの。何があってもね。おかげで結構稼いだわ。それが今では一文無し。でも、それが必要なのは変わりないの」「例えば?」「好きなの」「騙されないわ」「そう?バスルームの壁に言ったわけじゃないのよ。私の気持ちに報いてくれると思ってたのに・・・」とグレッチェンは言いつつ、人差し指をカオーラの腕に這わせていく。「ホントにそう?」と、やや反応を見せかけたカオーラに色目を使うグレッチェン。
お色気グレッチェン

刑務官によって、パパの房は家捜しされている。その入り口にはカオーラが立っていた。どうやらグレッチェンのお色気作戦は成功したようだ。しかし、家捜しされているパパは「それはデタラメですよ!ボス」と叫んでいる。中に入ろうとするパパを止める他の刑務官。「私はここじゃ、古株なんだ!どういう了見なんだよ!」と、パパが騒いでる間も家捜しをしていた刑務官は、ドラッグが入ってる瓶を見つけた。「ほ~らほら、見てご覧」というカオーラ。「それは私のじゃない!知ってるでしょ!私はクスリはやらない!誰がここに置いたの?」と、女囚達に向かって言うが、刑務官たちに腕を掴まれるパパ。「手を離しなよ!どこの穴蔵に行くのかは解ってるわよ。私はクスリなんてやらない!誰よ!あそこに置いたのは!」と叫びながら連行されていった。それをニヤリとしながら見ているグレッチェン。
家捜し

「俺も愛してるよ」と言って電話を切ったリンクは「ソフィアが中米で手配してくれてる。サラを脱獄させたら、ボートで逃げる」と報告。するとマイケルの電話が鳴った。相手は弁護士のルーだ。「法廷から決定が出ましたよ。裁判所が刑務所長に面会を許可するよう命じました」と聞いたマイケルは、とりあえず安堵の表情をして電話を切り、すぐにアジトを出ようとする。「何処行くんだ?」とリンクに聞かれ「サラに会わせてくれるんだ」と答えたマイケル。「待て待て待て待て」と止めに入る。そして「お前の喋ってることを全部聞いてる可能性がある。慎重にいかないと」と言う。「彼女が俺の贈った手紙を理解していれば大丈夫だ」と答えるマイケル。「どうやって?瞬きのモールス信号でも使うのか?」というスクレをよそに、アジトを出たマイケル。
サラに会いに行く

マジックミラーのある面会室で、今か今かと落ち着かないマイケル。そして手錠でつながれたサラが部屋に連れて来られ、その姿を見てマイケルは「なんてこった!」と呟く。椅子に座ったサラに「なんてこった!誰にやられたんだ?」と訊くも「私は大丈夫。赤ちゃんも無事よ」というサラ。「サラ、本当にすまない。俺のせいでこんな目に・・・」と泣きながら向かい側に座るマイケル。「ごめん。辛いよな・・・すごく淋しいよ」と、マイケルがサラの両手を触った瞬間、「触っちゃだめよ!」と、マジックミラーの後ろから監視しているカオーラの声が響く。そこには刑務所長もいる。すぐに手を離したマイケル。「私も淋しいわ」「頑張ってくれ。な?」「そうしてるわ。でも、私を護ってくれてた人がいなくなっちゃった」「・・・手紙は受け取った?」「ええ」「気持ちを伝えるって難しいね。でも、言いたかったことを理解してくれたと願うよ」「ええ、理解したわ」と答えたサラとマイケルは目を合わせながら、非常に小刻みに頷く。「何か、わざとらしくない?」と、カオーラに話しかける刑務所長。「君は俺の為にそこに居て、俺は君の為にそこに居る」と言うマイケルに「OK」と答えたサラ。「もういいでしょう」と、刑務所長がカオーラに告げ、カオーラは「時間よ」と言ってドアを開けた。「またすぐにね」と言ったマイケルは、涙目で連れて行かれるサラを見つめる。サラも「じゃあね」とだけ言って、泣きそうになりながら部屋を出て行った。頭を抱えたマイケルは、怒りの目でマジックミラーの方を見た。
やっと面会のサラとマイケル

マイケルが刑務所の外に出ると、その光景をみて驚愕する。そこにはウィートリーが立っており、「やあ、マイケル」と声をかけてきたが、マイケルは目にした光景に釘付けだ。それは、セキュリティカメラの設置作業を行っていたからだった。「色々と考えたんだ。君が見せてくれた写真とあの模型についてね。それで、少し試してみたんだ。細かに見ていったら、死角を発見したよ。フェンスラインに沿った向こう側からこっちまでずっと、改善する事にしたんだ。これは知らなかっただろ?いやいや、そりゃそうだよな。そんな事が判ってたら、俺か刑務所長に話すって言ってたもんな。脱走する奴が出る前に気づいて良かったよ」と言い、“どうしよう”という困り顔のマイケルに、笑みを残してウィートリーはその場を去った。
カメラが・・・

「フェンスを通り抜けられないなら、登るか潜るかするしかないのか」というマホーンに「おい、彼女にどうやって見つからずにフェンスを越えろっていうんだよ」と、やや語気を強めるリンク。「彼女が登れそうな電話線もないしな」と言うスクレに「そうなりゃ彼女は終わりだ」と言うリンク。「シャベルでも使うか」と言うマホーン。するとマイケルがスクレに向かって「パラシュートって言ってたよな」というのを初めて聞いたマホーンは「パラシュート?」と言う。「おい、待てよ。無理だって。パラシュートだと?」と反対するリンク。「それなら、2つの問題がある。1つは飛行機が無い。2つ目はパイロットがいない。パラシュートの経験は?」とマイケルに訊くマホーン。「心配ない。1つ思いついたことがある。だがそれには旧友の助けが必要だ」と言うマイケルに「誰だ?」と訊くスクレ。
パラシュートだ

「お前が俺に頼み事とはなぁ~」と言ってるT-BAGの前にはリンクが座っていた。「最後まで聞いてくれ」「勿論さ~。ただ、お前とマイケルが俺を刑務所に戻す時、お前は俺にガムを寄越したよなぁ。どんなヤツでも、礼ってのはしないとなぁ」「いいか。明日の夜の7時30分に火災報知機を鳴らしてくれ。それだけだ」「彼女を脱獄させようってのか」「クランツが彼女を狙ってるんだ。彼女の命を護る唯一の手段なんだ」「で、見返りはぁ~?、リンカーン」「5000ドルを振り込む」「マイケルの愛情の価値がたったの5000ドルぅ~?」「それが俺のできる精一杯の金額なんだ」「6桁は欲しいな」「全財産なんだよ」「ふむぅ・・・。俺は、ジェネラルに会いに来た男を知ってる。彼がサラの懸賞金を管理してるみたいだ。明日の夜7時までにそれを用意出来たらビジネス成立だ」「名前は?」「マイケルには苦しんでもらいたいからな~」「おい、名前を教えろ」「明日の夜7時だ。取って来いよ」と言ったT-BAGは立ち去っていった。恨めしそうな目をするリンク。
T-BAGに面会に来たリンク

マホーンは1人で、車に乗って何処かに来たようで、車を降りて誰かを待っていた。やがて1台の車が停車し、そこから降りてきたのは何とウィートリー。「フェンスにセキュリティカメラを設置してるのを見た時のマイケルの顔、見せたかったよ。よくやった」と、笑いながら話すウィートリー。マホーンは下を向いている。大きく深呼吸して「俺の仕事はもう終わりだろ?」というマホーン。「マイケルがサラの命が危険だという見当違いをしてる限り、何かしらの手を打ってくる可能性がある。彼を刑務所に戻すに十分な証拠を提供できれば、それで仕事は終わりだ。で、近況は?」「・・・具体的な事は何も。何か分かったら知らせるよ」「そうか。判った」と言って、ウィートリーはその場を去った。自責の念に駆られているような表情のマホーン。
ウィートリーと話すマホーン

サラが刑務所内の広場を歩いていると、後ろから来たグレッチェンに腕を掴まれて金網を背にさせられる。「1人じゃ厳しいわよね?彼があなたを脱獄させようとしてるのは判ってる。私も一緒に行くわ」と言ったグレッチェンに、サラは無言。だが、花の蕾の形にした手紙を差し出される。それを取り上げたサラ。「落ち着いて。クランツは私にあなたを殺すように言った。でも、その後に彼からの命令は無いわ」「私が毒殺されそうになった時、食堂で隣にいたじゃない」「私があんたを殺そうと思ったら、今こうして生きられてると思ってるの?」「私はあんたに死んで欲しいと思ってるのに、あんたはまだ生きてる」「新人が入ってくるまで、ここで生き残っていくのが難しいって判ってる?ここには200人の女囚がいるのよ。どうにかなると思ってるの?・・・私も一緒に行くわ。それとも、誰も行かないかよ」と告げて去っていったグレッチェン。サラはその場にしゃがみ込み、“さてどうしよう”という表情だ。
私も行くわ

どうしよう・・・


てなところで次話へ~~~~~~。

ん~、やっぱり脱獄となると、絶対に1人じゃ行けないモノなんですね。蛇の道は蛇というか、絶対に敵対する人物が一緒に来る事になります。まぁ、ドラマ的にはその方が面白いんですけどね。

何とか死角を見つけたと思ったら、マホーンの裏切りで計画はパーになっちゃいました。が、マホーンはパラシュートの事は言いませんでしたね。どうするのやら・・・。っていうか、結果は知ってるんですけど・・・。

それにしても、アップするまでに何やかんやで10日ほどかかっちゃいました。中々時間が取れませんで・・・。次のエピソードもおそらくそれくらいかかるかもしれませんが、お待ちくださいませm(__)m

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