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11話冒頭

スクレとマホーンは地下におり、梯子に登ってるスクレは、ドリルを低速回転でなるべく音が出ないようにしながらコンクリートに穴を開けていく。ある程度まで穴を開けると、一旦ドリルを抜き、その距離をマホーンがスケールで測り「あとほんの少しだ。ゆっくりな」と言い、少しだけ穴を開けると、ドリルを下にいるマホーンに渡し、マホーンは代わりに吸引機のホースをスクレに渡す。ホースの口で穴を覆い、マホーンはキルティングのような布で、音を抑えるように吸引機を覆ってスイッチを入れた。すると、スッポリと丸いドリル大の穴が開く。その穴にCCDカメラを入れて、内部を映し出す。映像は持参してきてるマックのノートPCに映し出されている。

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「彼がこれにノッて来るかどうか判らないけど」と、グレッチェンは自宅内にいて、ドアで仕切られてこっち側で待ってるT-BAGに話している。「白状しろよ、姉さん」「その後、彼が私にしたこと?」「俺は信じられないけどね。だが、やらなきゃならないことは、ジェネラルからカードを手に入れることだ。そうすりゃフェンの1億2500万ドルは、俺たちにとって何の障害も無くなる」とT-BAGがドア越しで言った所で、そのドアは開けられた。グレッチェンの姿を見たT-BAGは驚いた。そりゃ~そのはず。グレッチェンは白いシャツのボタンを半分ほど外し、中は黒のブラジャー。下はマイクロミニの赤のタータンチェックのスカートに白のガーターストッキングなのだ。「ちゃんと両手でカメラを抑えてよね。やるわよ」と言ったグレッチェンはベッドの上に片肘をついて横たわり、それをT-BAGに携帯カメラで撮影させた。
マイクロミニ!

アジトではサラが医者と電話し、手術の算段を取った。「今日の3:00に会えるって」と、マイケルに伝えるサラ。「行かない」と言うマイケルに「だめだ」というリンク。「これを終わらせないと」「お前はこっちを優先しろ」「あと1日欲しいんだ!」というマイケルに「マイケル、モルデン医師は当局には連絡しないって言ってるわ。もしあなたがこれを逃したら、他の医者がやることになるのよ。彼らが警察に連絡しない事に賭けるとでも言うの?」とサラはマイケルを説得する。「まだまだやることがあるんだ」というマイケルだったが、数秒ほど考えて「判った」と答えた。「3時ちょうどよ」と念を押すサラに頷くマイケル。
まだやることがある

「そういえば、フォックスリバーで壁に穴を開けた時は、マイケルと一緒に泡立て器でやったんだ。まさかそれでやれるとは思ってもみなかったよ。でも、今マイケルはここにいない・・・」と、スクレはマホーンとPC画面を観ながら話す。「彼は大丈夫だよ」というマホーンに「どうしてそう言える?」と訊くスクレ。「・・・判らん。今はこっちに集中しよう」と言って、PCのHDDに録画しながら、映し出されているシィラをの画面を見るマホーン。そして「彼は病気だ。だが、これだけは保証する。刑務所に戻るような事があれば、彼は益々悪くなる。刑務所に入らなければ、すべてが上手くいく」と言った。
ここにマイケルはいない

海が見えるアジトの扉の1つに立って、海を見ているリンクの元にサラが来て「彼は良くなるわよ」と話しかけた。続けて「私も怖いんの。でも、今の彼には病院に行くのがベストなのよ」「あいつは計画を完全に終わらせるまで行かないんじゃないかな」「アレックスとフェルナンドがビデオを持ってくるんでしょ?」「そのはずだ」「あとは6番目のカードってことね」「グレッチェンがそれをやってるはずだ」「彼女を信じてもいいと本当に思ってる?」「カードを手に入れるかって事?やってくれるだろう。それ以外に関してはノーだ」と言って、リンクはその場を離れた。
グレッチェンを信用してる?

「地下からシィラを移動する際、装甲トラックのあるガレージまで8人の警備員が同行します」と、リサがジェネラルに説明。「トラック1台じゃあ、セキュリティが不十分じゃないか?」「なので、空軍基地に着くまでは、フルでシークレットサービスの護衛を付けました。そこでC-130(輸送機)に運びます」「リヴァー・ロックに着くまでの上空援護も必要だな」「リフィフィ大佐からF-18を3機貸してもらえます。信じ難いかもしれませんが、順調にいってますので、心配には及びません」とリサが言ってる所で、デスクの上にあるジェネラルの携帯がバイブで鳴り、携帯に向かうジェネラル。リサは続けて「着陸時にも同じ警備体制を取り、装甲トラックは最終目的地に着きます」と説明してる間、ジェネラルは電話を取って届いたメールを見る。そこには、先程の格好のグレッチェンの写メと“午後1時にかつての私達の部屋で”というメッセージが添えられていた。「それは素晴らしい」と笑顔でリサに返事をし、出かける用意をするジェネラルに「お出かけですか?」と訊くリサ。「アポがあるんでな」「今日ですか?」「今、心配ないと言ったじゃないか」「グレッチェンじゃないですよね」というリサの問いに無言のジェネラル。「ばかげてるわ」というリサに「個人的なことだ。議論するつもりはない」というジェネラル。「彼女は信用できません」「今に始まったことではない。1時間で戻ってくる」と言って事務所から出るジェネラルを、怒りを抑えたような表情で見ているリサ。
写メ

何かを作ってるマイケルの元にやってきたサラに「何か判った?」と訊いたマイケル。「常に目覚めてる状態みたい。唯一、麻酔をするのは、額に2箇所、後頭部に2箇所の4つの注射をするときね」「それは支え?」「フレーム、そうね。そして、それを付けると、とても気持ち悪くなって、彼らは、あなたの頭に4本のピンを固定しなければならないみたい。そしてそうするために小型のドリルを使うみたいね」と説明するサラに「それ、聞かなきゃならないのか?」というリンク。「聞きたいんだ、リンク。で?」と、サラに続きを訊くマイケル。「え?ああ、そして医者はもう1つのCTスキャンで、特定した三次元イメージで正確な位置を把握するの」「で?」「それから、ガンマナイフね。あなたにヘルメットを装着して、201の穴から腫瘍に狙いを定めて、調節していくの・・・」と説明してる所で、セルフが「あと2つの箱が車にあるから、手伝ってくれないか」と、プラスティックケースに沢山のモノが詰まってる箱を持って来た。「大丈夫か?」と声をかけたセルフに「大丈夫。少し脱水症状になっただけだ」と答えるマイケル。「そうか。さて、これがお前達のリクエストしたモノだ。こんなのをあそこに運び込むのか?」というセルフに「やれることと、脱出できる事を心配しようぜ」というリンク。「グレッチェンとT-BAGには監視をつけてある。奴等が何かをやれば外す」とセルフが言ってる間に、頭を抱える仕草をするマイケルを見て「ホントに大丈夫なのか?」と再度確認するセルフ。「ああ・・・。その・・・、カンパニーの本部に侵入して、ちょっとピリピリしてるんだ」と誤魔化すマイケル。「そうか・・・。君のお父さんがこうしようと俺に話を持ちかけてきた時、俺は幽霊か何かを追ってるような気がしてた。だが、君たちがやってきたのを見て、今はやつらを倒せると思ってるよ」と言ったセルフ。
これがリクエストの物

地下からスクレとマホーンが戻ってきた。「撮れたか?」と訊くリンクは「ああ」というマホーンからPCを受け取る。「4時間かかったか・・・」というマイケルに「どうして?」と訊くスクレ。「治療するんだ」と、暗めの顔で答えたマイケル。それを聞いたスクレとマホーンは顔を見合わせる。撮って来た映像を再生。「沢山の事が判明した。俺たちは2つの壁を突破しなけりゃならない。1つはコンクリート。もう1つはガラスだ。しかも音を立てずに。全方向に高感度なパラボラマイクに、2ポンドの重さを感知するフロアセンサー。そんな中で、床に触れることなく、熱を感じさせることなくコンクリートとガラスの間を横断しなければならない。これらは感熱センサーの最新機器だ。一歩間違えれば、ジェネラルに俺たちの存在を知られる事になる」とマイケルは映像を見ながら解説していく。「すげぇな。全てのセキュリティをたった1人の男しか監視できないっていうことか?」と訊くマホーンに「カンパニーとしては、この地下がどうなっているのかという記録は残したく無いだろうからな」と答えるマイケル。そこで「あのエレベーターからのアクセスはできないの?」とサラが質問。「いや、あれはカンパニーのビルの真ん中にあって、10層ものセキュリティがあるから、あそこから行くのは無理だ。コンクリートから始める以外にないんだよ。スクレはあそこに穴を開けたんだろ?」「そうだ。マイケルが言うように、鋼繊維で強化されてる」「OK。あそこを通り抜けるには、電磁場を発生させて・・・」という所で、マイケルの説明が一瞬途切れた。また発作が起ころうとしていたのだ。何とか持ち直して、マイケルは再度「あそこを通り抜けるには、電磁場を発生させて・・・」と言い直すが、同じ所でまた言葉に詰まってしまった。気遣ったマホーンがそれをフォローし「電磁場を発生させるには、少なくとも2~3台の車分のバッテリーが必要だが、手に入れられるか?」とスクレに訊き、スクレはイエスと答えた。少し席を離れた具合の悪そうなマイケルにリンクが向かい「俺たちでやれるさ」と声をかけた。「ああ・・・。グレッチェンが6番目のカードを手に入れるのはいつ頃になりそうなんだ?」とリンクに尋ねたマイケル。
映像を確認中

その頃グレッチェンは、冷えたシャンパン(?)を用意してジェネラルを迎え入れた。部屋に入ってきたジェネラルに「何やってたのよぉ」と、例の格好でソファーに横たわってるグレッチェンが甘い声を出す。「中々抜け出せなくてな」「昔みたいに、そっちに行ければ良かったんだけど・・・。ここにマホガニーデスクがあれば良かったのにね」とグレッチェンは言い、ジェネラルの前に立つ。ほんの数センチの距離で顔を向かい合わせてるジェネラルがキスをしようとすると「Oh,緊張してるのね」と溜息交じりで言い、続けて「上着を脱いで。あっちに掛けておくわ」と言ってジェネラルを後ろに向かせてジャケットを脱がせる。脱がせたジャケットをまさぐってると「カードは持ってこなかったよ」と、ジェネラルに言われドキリとする。「それを探してんだろ?」と言われたグレッチェンは「何の話?あなたのカードって?」と惚けるが、「忘れたのか?俺は嘘のつき方を教えた1人だぞ。63歳にもなって失恋するとは思ってもみなかったよ。何故カードが必要なんだ?もう少し待ててたら、できていたものを・・・」と、ややご立腹のジェネラル。「ごめんなさい、ごめ・・・」と言いかけたグレッチェンに、素早く銃を取り出して銃口を向けたジェネラル。「誰に売るつもりだ?」「そ、そんな事・・・」「誰だ?」「・・・私はあなたの子供の母親なのよ。お願い。エミリーの為に・・・。お願い、ジョナサン・・・お願い・・・。愛してるわ」と命乞いをしたグレッチェンを数秒間見つめたジェネラルは銃を下ろした。が、「次に会った時には撃つ」と言い残して部屋を出て行った。グレッチェンのお色気作戦は失敗に終わった。
お色気作戦

自分のオフィスに向かう途中、受付のトリシェインに声をかけるT-BAG。「全ては順調ですか?コール」と言うトリシェインに「君が知りたい重要な何かを手に入れたよ。リッチになれそうだ」とニヤリとして答えるT-BAG。続けて「そこで質問だ。君のジャケットを脱がせるのに、いくら必要なのかな?」「なんです?」「君に会うのは今日で最後になるだろうから。君は身を隠すだろうし。我慢できないなぁ~。100ドルでどう?」「服を脱がせるためにお金を払うの?」「全部じゃなくていいんだよ。ジャケットだけで。200ドル?」「あなたの為に脱ぐつもりは無いわ」「老人を哀れんでくれよ」「んもぉ~、最低ねぇ」「好色で下劣だ。そしてもうじき信じられないほど裕福になる。1000ドル出そう」と、2人とも笑顔で話していたところに、ホワイトが「コール。ちょっと私のオフィスまで来てくれ」と声をかけてきた。オフィスに行くと、前回の講義のおかげでアイダホの連中から35000ドルの収益を得られたから、褒美として毎年恒例の船旅に招待するという。「6泊7日ノンストップでの航行だ。私が個人的に50,000ドルを君に支払うよ。勿論、これまでの君の功績とは別にだ」と言ってパンフをT-BAGに渡した。「出発は、今日・・・ですか?」「家に戻って荷物をまとめて、来週また会おう」とご機嫌なホワイト。「・・・残念ながら、まだ仕事が残ってまして、これだけは私じゃないと・・・」と言って、やや悔しそうな表情をしながらパンフを返したT-BAGは、オフィスを後にした。
いくらなら脱ぐ?

シィラを手に入れるための道具を作ってるリンク。「仕事の確認をするわね。センサーは華氏90℃(摂氏32.2℃)以上のあらゆる熱源を拾うと、システムは待機になって黄色信号が点き、5秒間の待機後に熱源が無くならなければアラームが鳴る」と、スクレとマイケルに歩きながら説明するサラ。「6秒で向こうまで渡ってガラスの壁を通り抜けるってことか」とスクレ。「基本的にはね」というサラ。「液体窒素があれば温度を管理できるか?」と、やってきたマホーンに「そうね」と答えたサラ。マイケルは辛いのか、椅子に腰掛けた。「一石二鳥だな。この中で手に入れられるものを確認してくれ」とメモった紙をサラに渡したマホーンは持ち場に戻ろうとするが、辛そうなマイケルに気づき「Hey」と声を掛けて隣に座った。「気分はどうだ?なんて言うつもりはない。俺がFBIに赴任して4年経った頃、最初の仕事の責任者が肝がんと診断された。彼にとって1番辛いのは治療じゃなった。1番辛かったのはオフィスを離れた事だ。何故かっていうと、それは裁判にかけられる、大きな“威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(Racketeer Influenced and Corrupt Organizations)”に関する事だったからだ。俺たちは数千時間かけて5年もリサーチしてきた。彼は化学療法をする事になり、怖がっていた。彼が怖がっていたのは、裁判に負けて多くの悪い奴等が大手を振って歩けるようになるって事だ」「つまり、彼には犯罪者集団を捕まえる手段があったってことか」というマイケルに、マホーンは微笑みながら「そんなようなもんだ。・・・俺たちはガッカリさせないよ、マイケル」と言って、そこから立ち去ろうとした。するとマイケルは「ボスはどうなったんだ?」と訊いてみた。「ああ、彼は我々の勝ちをそこで見ていたよ」と答えたマホーン。
FBIに赴任して4年後

T-BAGのオフィスに来ていたグレッチェンは「彼女が連邦政府側だってのは確かなの?」と訊いた。「1000ドル出すと言っても、彼女はジャケットを脱がなかった。あの下には銃を忍ばせてるはずだ」と答えたT-BAGに「ややこしいことになったわね」というグレッチェン。「そいつはいい。あんたも6番目のカードを手に入れられなかったわけだし。こういうのを何て呼べばいいのかね?妨げ?」と嫌味を言うT-BAG。「落ち着いてよ」「ここで断念しない考えでもあるのか?50,000ドルが保証されてたんだぞ」「あなた、50,000ドルで嘆いてるの?マジで?」「俺には仕事がある!金儲けもする!メールも貰う!人々は俺を先生と呼ぶんだ!」「1日の半分を残り物なんかを食べるのに費やしてるようなセオドア・バグウェルだと、こんな状況では長続きしないわね」とグレッチェンに言われ、彼女にアイディアがあると察知したのか、T-BAGは「だろうな。だが、コール・ファイファーはやるぜ」と、すぐに従う意思をみせた。「すねるなら明日にして。やらなきゃいけないことがあるわ」というグレッチェン。
すねるのは明日にして

「それは、本当に1億2500万ドルの価値がありますか?」と、フェンの部下が訊いてくる。「ある。その2倍には値するよ」というフェン。「彼らが渡すのを拒否したら?」「我々はシィラに対して金を払うか、奴等を殺すかのどちらかだ」と、話してるフェンと部下が立ち止まった階下では、車に現金が積み込まれている。そこにグレッチェンから「話したいことがあるの」と電話が入った。
現金が車に

ドリルなどで道具を作製しているリンクとスクレに「ちょっとの間だけ静かにしてくれるか?」と言って、マホーンはワンタッチ傘の開く音量を計った。数値は8.3~8.6dB。「10デシベルを上回る騒音は出せないな」というマホーン。「2つの傘併せてか?」と訊くリンクに「そうだ」と答えたマホーン。「いけそうだな」というスクレに「そうしなきゃな」というマホーン。「その傘だけって事じゃなくて、全部の話。つまり、チャンスありってことだよな?」というスクレ。
傘の音

マイケルはセルフに呼び出されていたのか、2人は外にいた。そしてセルフは、グレッチェンがカードを奪えなかった事をマイケルに告げた。がっかりして頭を抱え「6番目のカードが必要なんだよ、ドン」というマイケル。「判ってる」「6番目のカードが無いとシィラをクラックできないんだ」「判ってるよ」「・・・何とかしなきゃ、何とかしなきゃ」とマイケルは指で頭をつつきながら呟く。そして「シィラは今日移動するんだ。ジェネラルのオフィスには簡単には入れないから、最後のカードを盗み出すことも出来ない。どうすりゃいいんだ」「方法はある」「1人の人も失わない方法なのか!?俺はこの1週間、6番目のカードを誰の頭にも銃が突きつけられないようなシナリオで、どうやって手に入れるのかを考えてきたんだ」「・・・。グレッチェンがこの情報の一部をお前に渡してくれと言ってきた。これが役立つかもしれない」と言ったセルフは黄色い書類袋を渡した。中を取り出したマイケル。それが写真なのか、メモなのか、はたまた両方なのかは、よく判らない。それを見たマイケルがセルフの顔を見たとき、セルフの電話が鳴る。それはトリシェインからで、バイヤー(フェン)が来たという報告だった。セルフは何をするのか探ってくれという命令を出す。
グレッチェンから預かった

「Mr.フェン!よく来てくれました!」と愛想よくオフィスに迎え入れるT-BAG。「今度この3人が顔を合わせた時、何かを持ってるだろうと思ってたんだが・・・」というフェンに「私も同じ予想をしてましたが、2,3面倒な事が起きまして。アイテムの安全を確実にする為に、あなたの助けが必要なの」と話すグレッチェン。
手助けが欲しいの

埠頭に立っているマイケルにサラが近づき、静かに背後から抱きしめる。背中にキスしながら「時間よ」というサラ。マイケルは書類をサラに渡し「“為せば成る”だ。親父は何かに感づいていたんだろう。カンパニーを倒すために彼らが全員死んだとしても、俺は生き残る。それは俺が病気で参加してなかったからだ。そんな俺はどうやって生きていけばいいんだ?」とサラに言う。準備をしてるアジトに戻ってきたサラとマイケル。「乗り切って来いよ」とマイケルに声をかけたリンクに「病院には行かない」と答えたマイケル。「何だって?」と、怒りを抑えたような表情で訊くリンク。「リンク、車に乗ってくれ。俺も行く」とマイケルは言い、車に乗った。
時間よ

車はGATEのビル前に到着。リンクは車を降り、スクレは助手席で十字を切って祈り始める。後部座席に乗ってるマイケルとサラ。サラは「私がまだ医師免許を持ってたとしても、このおかげで失うことになってたわ」と言って、注射器を取り出した。「これは、てんかん患者に投与する薬よ。3時間は神経細胞の迅速な発砲を抑えて、その症状は誤魔化せるわ。でもねマイケル、精神的や身体的にストレスが加われば・・・」と注意を促しながら注射するサラに「判った」というマイケル。「私はね、あなたしかできないという時以外に動いて欲しくないの。そして、これが終わったらすぐに病院に連れて行くわよ」と言って、サラは黄色い書類袋を手にし、笑顔をマイケルに残して車を降りた。
注射

何かを思ったマイケルは、祈りをしているスクレの肩に触れ、「Hey、大丈夫か?・・・この計画は上手く行く。約束するよ」と声をかけた。するとスクレは「自分の為に祈ってるんじゃないんだ」という。全ての荷物が下ろされて「行くぞ」というリンク。
俺の為の祈りじゃないんだ

リサがジェネラルの事務所に「私に会いたいとか?」と言ってきた。「月の第2火曜日はEagles and Angelsとのランチはしないのかね?」というジェネラルに「ええ。今日、その予定を外しました。それを確かめる為に私をここへ?」というリサ。「君は正しかったよ。君の意見に賛同してなかったら、今頃このカードは風の中だったよ」「彼女は死にました?」「とりあえず、彼女はもう我々の手を煩わせる事はないだろう。だが、シィラはすぐにでも移動させたい」「整備士は今、C-130の点検中です。彼らの承認が出た時に動ける準備はできてます」「カードホルダーの全員に、ここに来るように連絡しろ」とジェネラルはリサに命じ、リサはすぐに動いた。
君は正しかった

デスクで落ち着かないT-BAGの目が、マイケル達の来社を確認。「あ~、セルフから連絡がいったと思うけど、ん~と、ジェネラルとゴタゴタしちゃって・・・、釈明すると・・・、えっとぉ・・・6枚目のカードはやらなきゃならないリストだよな?な?」というT-BAGを無視して、黙々と奥の部屋に入って行く4人。それを確認したT-BAGは、オフィスの電話でグレッチェンに電話した。それを見ていたトリシェインは内線で盗聴。「ゲーム進行中」「マイケルはカードを手に入れる方法があるって?」「昔から彼を知ってるが、彼は無計画でコトを運ぶような奴じゃない」「旧友からの電話によれば、シィラはまだ動作中みたいよ。彼は参加できるかどうかを知りたがってるわ」という会話まで、トリシェインに背を向けてたT-BAGが振り向いてトリシェインの方を見た。こっちを見ていたトリシェインだったが、ギリギリで普段通りに向き直る。T-BAGは再び背を向けて話を続ける。「入札って事か?」「彼は200を用意してるんですって」「彼は本気か?」「判らないわ。私は彼と話し合う隠れ家を用意したの。ペンはある?」「ちょっと待ってくれ」と言ってペンの用意をするT-BAGと同じように、トリシェインも用意する。「ピアモント1917よ」「ピアモントの1917だな。解った。今すぐそっちに向かう」と言ってオフィスを出てきた。トリシェインは客からの電話を受けてるフリをしている。T-BAGはそんなトリシェインに「バイヤーとの交渉を得たから出てくるよ。速攻で戻ってくるから」と言い残してGATEを後にした。すぐさまセルフに連絡するトリシェイン。
入札か?

サラは黄色い書類袋を持って、サングラスをかけてGATE近くのベンチに座り、書類袋をバッグに収める。そのバッグの中には銃が1丁入っていた。
グラサン

地下に着いた4人。「いよいよだ。どうやればいいとかの質問はないか?」というマイケル。誰も何も言わないので「今朝空けた穴から始める。大きな音を立てれば、それは壁を伝って向こう側のセンサーが拾う。なので、ここから先は絶対に沈黙だ」と再度注意を促したマイケル。そして「アレックス、グッド・ラック」と言って握手を交わす。「お前もな」というマホーン。スクレ、リンクとも握手を交わし、この2人とはハグもした。「準備はいいか?・・・よし」と言って、4人は最後の壁に向かって歩き始めた。
壁に向かう

壁の前に着いた4人は勿論無言で準備する。マイケルはチャージから電磁場を作るためのコイルを角材に巻いてる(と思う)、マホーンはカメラ、スクレは壁にテープで印をつけており、リンクはワイヤーの固定。4人の準備する姿を映し出しながら、先程の作戦中の彼らの場面が挿入される。スクレがテープで作った縦長の長方形の印の上部の両角から少し離れたところに、マホーンとリンクで低速回転のドリルで穴を開ける。
両角上部

そしてマイケルが作ったコイルのようなモノをスクレが印に沿って上から下へと移動させていくと、覆っているコンクリートの表面が崩れ落ちてきた。残りの厚みを手作業で掘っていくスクレ。
コイルでコンクリート破壊

マホーンとリンクは、その両脇に梯子を立て、上の方にドリルで穴を開けている。マイケルは作ってきたパイプを繋ぎ合わせて梯子を作っている。上の方の穴は、前と同じように吸引機で吸い取って、穴を完全に開ける。マホーンとリンクが開けた穴からは、向こう側まで通した所で開くように、ワイヤーでつなげた傘を通した。
傘を通した

その作業をマイケルはカメラからの映像が映し出されているPCで、センサーに引っかからないように確認して、止め所を指示。薄くなってきた壁に、スクレが再びコイルバーでなぞると、穴が開いた!
再びコイル

向こう側にはシィラがあり、それを穴から4人で確認。
4人で確認

穴を更に拡大すべく、スクレは少しずつ手作業で掘る。向こう側に落ちていく破片は、開いた傘が受け止めている。
傘がキャッチ

リンクとマホーンが開けた穴から、再びワイヤーを通す。計4本のワイヤーで、スクレが開けた穴から、マイケルが組み立てていたパイプ梯子の一部を留める。少し前に出し、そこにスクレが乗る。
スクレが乗る

穴の外に出たスクレが見上げると、そこにはセンサー。下を見てもセンサー。マイケルは板で作ったスノコのようなものをスクレに渡し、スクレはそれを縦にはめ込んで行く。
スノコ

そこでセンサーの色が黄色に変わる。次に液体窒素のボンベを渡して、栓を開ける。数秒間撒くとセンサーは緑に戻った。3枚目のスノコを渡されてはめ込むスクレ。徐々に“橋”として作られていく。液体窒素ボンベを前にずらし、橋の続きを装着すべく、リンクからパイプを1本受け取る。それらの作業をPCで見守るマイケル。リンクがもう1本のパイプを渡す。新しい1本のワイヤーを手に取り、リンクが裏でそのワイヤーを送り出していた時、ガタン!と橋がバウンドし、その反動で前にあった液体窒素ボンベが少し宙に浮き、下に落ちていく。
バウンド

スクレはすぐに手を伸ばし、ボンベのショルダーベルト部分を何とか掴んだ。慌てたマイケルが穴から覗くと、ボンベと床の間は数センチ、スクレは腰から上が橋から外れており、ワイヤーに足首を引っ掛けて何とかキープできてる状態だ。マイケルが助けに行こうとするのをリンクが制止し、リンクが救助に向かった。マホーンがワイヤーを調節。何とか元に戻れたスクレを残し、こちら側に帰ってきたリンク。スクレは助かった事を感謝し、ペンダントにキスをする。
宙吊りスクレ

T-BAGの会話を盗聴したトリシェインは、セルフと一緒に車でピアモント1917に来た。「ここで間違いないか?」「ピアモント1917アヴェニューよ」「よし。最後に部屋に踏み込んだのはいつだ?」「警察学校でよ」「そっか。判った。俺の後に続け。グレッチェンとバグウェルは、人の命なんてどうでもいいと思ってるからな。いいか?やつらが武器を手にしたら撃て。逃げようとしても撃て。やつらが頭に手を組まずに何かしようとしたら・・・」「撃ちます」「ミスるなよ」とセルフは言い、車を降りた。家の中に銃を構えながら入って行く2人。家の中には誰もいない。用心深く更に奥へと進む。後ろに気配を感じ、2人が振り向いて銃を構えると、そこには銃を構えたアジア人が立っている。2人の後ろにもう1人銃を構えたアジア人が現れ、それとは別に「セルフ捜査官」という声。セルフが振り向くと、そこにいたのはフェンだった。「待ってましたよ」というフェン。銃を構えた3人とフェンに囲まれた2人。
セルフとトリシェイン

その頃、グレッチェンとT-BAGはGATEのオフィスに戻ってきた。大きめなスポーツバッグのようなものをグレッチェンがデスクに置くと、フェンから彼らを捕らえたとのメールが入った。「スコフィールドとバロウズがそのドアを通ってきた時、降伏の機会をあげるのよ。それが私達の対立を避けるベストなシナリオなんだから」というグレッチェンに「奴等が戦わずして渡すとは思えない」というT-BAG。「そうなった時には応戦するわ」と答えたグレッチェン。「1億2500万ドルかぁ。今日は燦燦と降り注ぐ陽の光を独り占めにしたサクランボのような気分だ。バロウズとスクレとマホーンはあんたにやる」と言って、グレッチェンの持って来たバッグの中をT-BAGが確認すると、そこには銃器があった。続けて「が、スコフィールドだけは俺にやらせてくれ」と言うT-BAG。
スコフィールドは俺に

ジェネラルの部屋に「C-130に青信号が点きました」と報告に来たリサ。ジェネラルは「実行だ」と命じた。
実行だ

ガラスの壁まで橋が出来上がり、リュックを背負ったマイケルと交代。2~3歩進んだ所でマイケルの発作が起こり、その場にしゃがみこむ。
発作

心配そうに覗く3人。
心配そうな3人

何度か襲われるも、何とか持ち直したマイケルは後ろを向いて親指を立て、ガラスの前まで進んだ。
平気さ

そこで液体窒素を撒く。バランスを保ちながらリュックを下ろして跪く。リュックから取っ手の付いた大き目の吸盤を2つ取り出して、ガラスに貼り付ける。中を真空にしてから吸盤を中心とした、人が通れる位の円形を傷つけていく。そしてガラスに向けて数秒間、液体窒素を噴霧。
吸盤

「OK。ありがとう。オーレン、タックスホーン、エディソンはスタンバイ済みです。スクデリはラスヴェガスにいました。彼の飛行機は1時間ほどで到着すると思います」と、リサがジェネラルに報告。「予定通りランチに行けるぞ?」というジェネラルに「ここにいたいです」と答えたリサ。「今まで以上に法の執行の支持が必要になる。動く準備が出来たら君に電話するよ」「ジェネラル、私は・・・」「君が心配するような事は、もう無いよ」とジェネラルに言われたリサが部屋を出ようとすると、ジェネラルは彼女を呼び止め「よくやった」と褒めた。ジェネラルに笑顔で答えて、リサは部屋を出た。
笑顔のリサ

吸盤を引っ張ると、傷をつけた通りにガラスが取れて穴が開いた。取れたガラス部分をゆっくりと中に置き、まず、リュックを中に入れ、次に液体窒素ボンベを中に入れる。
ガラスを中へ

ガードマンに囲まれたリサが、サラの座ってるベンチの後ろを通る。それを確認したサラ。
リサを確認したサラ

T-BAGは落ち着けずに、オフィス内をうろついたりして、ドアの前を見張る。
ドアを見張るT-BAG

マイケルは中に入り込み、シィラの前に立ち、上のセンサーとシィラの側面を確認。
側面を確認

セルフとトリシェインは椅子に座り、後ろ手に縛られている。
囚われた2人

マイケルがシィラに触れたその時、シィラの下部に赤い点滅が表れた。ジェネラルのPCにアラームが鳴る。ジェネラルがすぐにキーボードのキーを押すと、画面にはシィラの真上からのカメラ映像に切り替わり、そこにはマイケルがシィラを両手で触れている映像が映し出されていた!
ジェネラルのPC画面

ジェネラルはすぐに携帯を手にして「地下に行くぞ!すぐにだ!」と部下に命じ、彼らと共にエレベーターに乗り込んだ。マイケルは赤い点滅に気づく様子も無い・・・。
触っちゃったマイケル

赤ランプ

部下と地下へ


ってなところで次週へ~~~~。


ん~、なんだかツッコミどころがいっぱいです。橋がガタンと鳴った音やマイケルが発作に襲われた時の呻き声って、どう考えてもセンサーが拾うと思うんですけど、スルーでしたねぇ。それとラストのシィラの赤い点滅。気づかないマイケルが不思議ですし、リンクたちからも直接は見えなくても、何かが光ってる位は判ると思うんですよね。警戒色なんですから。警告灯に色を付けてなければ、あの明るさですから、気づかないのは納得しますけど・・・。ま、いっか(笑)

サラは何の為にあそこにいるんでしょう?書類袋の中が気になります。あとは、トリシェインですかねぇ。T-BAGとグレッチェンは“ピアモント1917”としか言ってなかったんですが、トリシェインがセルフを案内したのは“ピアモント1917アヴェニュー”。こういう違いがあったんで、最初はピアモント1917番地と訳したんですけど、T-BAGとグレッチェンの会話の方は、ただのピアモント1917にしました。ただ、同じ地名で番地とアヴェニューがあり得るのかは判りませんけど・・・。いつもの通り、訳には自信が無いんですが、特に“為せば成る”のところが一番自信ないです。原文は"All that avails is flight"なんですけど、何か良い訳ってありますかねぇ?もしかすると、私の訳は全く違う意味になってるかもしれませんので・・・。

その辺りは勘弁していただくとして、次回の予告へ~。
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テーマ : プリズン・ブレイク    ジャンル : テレビ・ラジオ
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