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PrisonBreak Season2(14話以降)~Season5のあらすじ、24 Season6のあらすじあります。メインはTVドラマ。他に映画・音楽などのエンターテインメントやTV観戦したボクシングの感想、その他の雑感です。


            

User Tag [湊かなえ ]を含む記事一覧


ほぼ出オチ(笑)

境遇

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ホラーに近いね」の記事に書いた通り、特に面白いとは思えなかった湊かなえの作品でしたけど、ドラマのための書き下ろしということと、一応売れっ子作家の作品ということで観てみました。

で、何が出オチかってーと、そのタイトル。冒頭で高倉陽子(松雪泰子)と相田晴美(りょう)が、児童養護施設で育ったという事が描かれ、陽子の息子・裕太(西本晴紀)が誘拐されたとなれば、これはもう犯人は晴美以外に考えられなかったので、“犯人だぁ~れ?”どころじゃなく、最初から判明していました。

陽子の夫・正紀(沢村一樹)の不正献金疑惑などの、意識を反らすような事件もありますが、タイトルの“境遇”、一番怪しくない人物ということを考えれば、やっぱり晴美以外に見当たらないんですよね。

それが早めに判ったとしても、最後に晴美が勘違いしていたというオチも用意されていましたけど、これも特に目新しいということでもありません。その昔、子供の取り違えをネタにしたストーリーがよくあったように、それと大して変わらないので新鮮味もありません。

それに、晴美が犯行に至った動機も弱い感じもしました。単に親友を羨むだけってのは…。だったら、もっと前からそういう気持ちを持ち続けていたことを描いて、“ここがチャンス!”と感じた晴美が描かれないとね。

観られるかどうかは判りませんが、彼女の作品「贖罪」がWOWWOWで連ドラ化されますけど、これもあんまり期待できそうに無いですよねぇ…。

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多分、アレだと確信

4話

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そして最後の4人目は、警察を呼びに行った小川由佳(柴田杏花)。彼女には病弱な姉・真由がおり、母は由佳の欲しがってたモノを先に真由に買い与えたりして、真由を優先していた。勿論それには、真由の由佳に対する意地悪もあった。

そんな由佳は幼心に、いつも優しくしてくれる交番の警官に恋心を抱いていた。ある日、警官と握手をしてもらって以来、その温もりを覚えていた。

15年後、由佳(池脇千鶴)は地元で花屋を始めた。ただそれにはスポンサーがおり、その男とは花屋を始めるために身体を提供していたようだ。

開店祝いにと、姉の真由(伊藤歩)が店に尋ねてくる。結婚して1周年になるので、自宅に花を届けて欲しいと注文しにくる。

ある日スーパーで、由佳は真由の夫・村上圭太(長谷川朝晴)とバッタリ会う。他愛もない話をしてその時は別れるが、後日に交番の前を通った時、公務員だと聞いていた圭太が警察官であることを知る。警察官といっても私服警官ではなく、選考(?)対策室というところで働いてるとのことだった。

真由の自宅に花を届けに行った由佳は、圭太を含めて3人で食事をする。食後に真由が食器を洗ってる間に、病弱で子供を産めない真由と、どうして結婚したのかを尋ねた。圭太は「そんなの関係ないよ」と笑顔で答えた。

由佳は圭太に握手を求め、それに応えた圭太に、今度は2人っきりで会おうと誘惑してみる。「何言ってんだよぉ~」と、苦笑いで誤魔化し、2人で笑い合ってるところに来た真由に「何の話?」と訊かれても、2人とも話を逸らした。

真由は何か良からぬ雰囲気を感じ取ってはいた。再度、由佳に何の話をしていたのかを問うも、「普通の話しよ」としか答えない由佳。

由佳は「お姉ちゃんさぁ、私が小さい時おまわりさんに憧れてたこと知ってたでしょ。だからわざと警察官と結婚したんでしょ?」と真由に訊いてみた。だが真由の答えは「知らない、そんなこと」と答える。どうやら根底では仲の悪い姉妹みたいです。

真由が旅行で留守なのを狙って、由佳は真由の家を訪ね、1人でいる圭太に料理を作り、最終的には迷う圭太とベッドを共にする。シメシメな由佳と後悔する圭太。

翌日、真由は花屋を訪問して圭太との仲を疑い、「泥棒!」と言い放つ。ずっとシラを切っても責めてくる真由に、由佳は嘘泣きで難を逃れた。

約5週間後、由佳の妊娠が発覚。真由の家で3人で食事し、デザートを食べてる時に由佳が妊娠を発表。気が気でない圭太。相手を気にする真由だったが、由佳は答えない。

そんな由佳に、麻子(小泉今日子)からの手紙が届く。彼女が償いを言い渡した人物たちが、皆不幸な道を辿ったため、心配しているので、1度会いたいとの内容。もう許しているとも書かれていた。が、由佳はそれを読み終えると、別紙にあった連絡先だけを置いて、手紙はすぐに捨てた。

お腹も目立ってきたある日、仕事をしながらラジオを聞いていた由佳は、青木というゲストが出ていた番組に反応する。その青木という人物の声が、あの事件の時の犯人だとピンときたのだ。とはいえ、慌てるでもなく、冷静に麻子に電話をし、東京に行く用事があるから、そのついでに寄ることを告げた。

普通に家に上げた麻子。由佳は早速、犯人の手掛かりを掴んだことを言う。「本当なの?」と聞く麻子に、「ええ。でも私別に、15年前の約束とかどうでもいいんです。それより、この情報と麻子さんの何かを交換してもらいたいと思って」と、交換条件を出した。

金で買えっていうのか?という麻子の問いに、由佳は、金は麻子にとって痛くも何とも無い。だから、会社の社長をやっている旦那を寄越せと要求。自分が旦那を誘惑して、寝て、麻子と離婚して、自分が妻の座につくというもの。

「そりゃぁエミリ(木村葉月)ちゃんが殺されて、あなたが相当まいってたことは理解できます。でもそれって、単にあなたの都合でしょ?私にだって私の都合があるんです。麻子さん、そういうこと考えたことあります?」と言い放つ。

立ち上がり、キッチンあたりまで歩いた由佳は、突然お腹が痛み蹲ってしまう。麻子に言わせれば切迫早産の症状らしい。救急車を呼んでくれと懇願する由佳。放って置くと流産の危険があるにもかかわらず、麻子にその気はない。

這って自分のバッグまで行き、携帯を取ろうとしたが、麻子にそれを取り上げられる。「子供を失う母親の気持ち、あなたも少しは経験した方がいいんじゃないの?」という麻子は、テーブルでゆっくりとコーヒーを飲む。少し経って麻子は救急車を呼んだ。

病院へは真由が来ていた。真由は由佳のお腹の父親が圭太であると判っており、自分も育てる権利が半分あるという。自分は子供を産めないけど、夫の子供ができたことに喜んでるようにも見える。由佳は、これまで真由に取られてきたものを取り返すために、圭太を取っちゃおうかなと言うと、真由の顔が曇る。

退院した由佳が花屋に行くと、麻子からの留守電が入っていた。麻子はすぐに救急車を呼ばなかったことを詫び、もう1度会いたい言う。そして、情報に金は幾らでも払うというメッセージを残していた。それを聞いてニヤリとする。

そこに圭太が訪ねてきて、真由が睡眠薬を飲んで自殺未遂を図ったことを報せる。これ以上真由に迷惑を掛けたくないから、お腹の子は圭太の子じゃないことにしてくれと頼みに来たのだ。それを了承した由佳。礼を言って帰った圭太。だが由佳はニンマリとしている。

真由の家を訪ねた由佳は、2階で眠っている真由に、約束通り圭太の子ではなかったことを言う。下に降りてきた由佳と圭太。由佳は圭太をもう1度誘惑するも、圭太は激しく拒否。家から出ていってくれと言われ、仕方なく出ていく由佳。

身重だからという理由なのか、圭太は由佳を送っていく。その途中、圭太は「悪いけどさ、最初から君のこと好きじゃないんだ。真由の妹だから好きになろって努力したけど、どんどんダメになっていく」と告げられる。

「じゃあ、お腹の赤ちゃんのことは?」と由佳が尋ねると、「君との間にできた子供なら…顔も見たくない」とまで言う圭太。そして、あとはお金で解決させて欲しいと言った圭太を突き飛ばした由佳。

由佳と圭太が話した場所は、坂道に10数段の階段があるところで、圭太はそこを転げ落ちて死亡。勿論、由佳にはそのつもりがあっての行動。

直後、由佳は再び腹痛に襲われて病院に運ばれる。母子共に問題が無いどころか、圭太の死は事故死として処理された。

後日、無事に出産した由佳のいる病院に麻子が訪ねてきた。待合の長椅子に座る2人。色んな事にケリが付いたことで由佳の気持ちに変化が起きたのか、由佳は麻子に犯人の情報を告げる。それは、友愛フリースクールの主宰をしている青木という人物が、犯人の声と同じだということだった。

由佳は「でも私、このことまだ警察に話していないので安心して下さい。エミリちゃんの復讐をするのかしないのか、それは麻子さんの自由です」という言葉を付け足した。

立ち上がった2人はそれぞれ反対方向に歩き出し、立ち止まった麻子は振り返って「幸せになって」と声をかけ、由佳は「ええ」と答え、そしてまた2人はそれぞれの方向に歩いて行った。


ってなところで4話が終了。最後の人物は死にはしませんでしたが、やはり人を殺してしまいました。4人全員が殺人に関わるってだけじゃなく、性格にも問題があるってのは不自然にも感じますが、幼少に植えつけられた麻子の言葉によってそうなったと、無理矢理に考えれば目を瞑ってもいいのかも(笑)

最終回直前まで犯人の欠片すら出てこないのはミステリーとしてどうかと思うし、4人の人物たちや、メインに関わる人物がおかしな連中ばかりってのも「?」って感じですね。まぁ、こういうスタイルが湊かなえなんでしょうね、きっと。

原作ではどう描かれているのか判りませんが、先に書いたように、エミリの事件+麻子の言葉が植え付けられているのであれば、それ以降の彼女らを数年刻みでもいいから描いてくれてると納得はできたかもなぁ。

でもって、次回が最終回です。今回のを観て、この物語における贖罪とは何なのかが、前回に観た時に感じたものだろうなぁという確信を得ました。大ハズレだったら反省しますけど(笑)

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贖罪 (ミステリ・フロンティア)
原作:贖罪/湊かなえ

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やっぱ推理モノとは違う

最終話

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報せを受けて現場に向かって走る麻子(小泉今日子)。自転車とぶつかりそうになり、よけてゴミ置き場に倒れる。この時「エミリ(木村葉月)を連れて行かないで…エミリを連れて行かないで」と呟く麻子。この冒頭の1分も経っていない間のこのセリフで、“あ~、やっぱりね”という確信を得てしまいました。

エミリが殺され、何も手につかない麻子。現場に行ってみた帰り、集団下校する子供たちを見て、これまでの4人のトラウマになったシーンになり、このセリフにつながる。「もう、たくさん。馬鹿の一つ覚えみたいに、“顔は覚えてない、顔は覚えてない”の繰り返し。あんた達がバカだから半年も経つのに犯人が捕まらないのよ。あたしは、あんた達の事を絶対に許さない。何としても犯人を見つけなさい。でなきゃ、あたしが納得するような償いをしなさい。それが完了するまで、あたしは1分1秒も、あんた達1人1人の事を忘れません。あんた達もこの償いから逃げ出すことは絶対にできない!そう覚悟してちょうだい」

15年後、由佳(池脇千鶴)から聞いた“友愛フリースクール 青木”を、ネットで検索しまくる。インタビュー動画も観た。住所も解り、そこを訪ねた。

ちょうど青木(香川照之)と生徒たちが建物を出る所で、咄嗟に身を隠した麻子だったが、青木は気づいた。麻子には近づかずにその場を去る青木。そして建物の周りを探っていた麻子は、探しに来た青木と顔を合わせてしまう。思わず逃げる麻子を追う青木。

林の中に逃げ込んだが、諦めたのか、立ち止まった麻子に「ひょっとして、麻子?」と言う青木。どうやら2人は顔見知りらしく、会話の内容から、2人が大学時代に付き合っていたことが判る。青木は婿養子に入ったらしく、旧姓は南条というらしい。フリースクールは青木の大学時代からの夢だったようだ。

「俺の学校、見物していけよ」と言われ、もう少し探りたいと思ったのか、麻子は青木について行き、フリースクールの中に入る。

そこに青木の妻・鈴花(唯野未歩子)が現れ、青木は麻子に紹介。妻がお茶を淹れるために去った後、青木は「ちょっと似てるだろ?秋恵に」という。何も言わない麻子の表情は険しい。生徒の授業のため、そこを立ち去り、間際に「飯でも喰って行けよ」と、待っているように伝えた。

程なくして鈴花がお茶を持って現れた。「主人と同じ大学だったんですよね?私、その時一緒にいた何方かと顔が似てるんでしょうか?主人はそういう昔の事何も教えてくれないんです。でも判ります。何かあったんですよね?大学時代に」と訊かれ、「…いいえ」とだけ答え、「これで失礼します」と言ってスクールを出た。

帰途の途中、青木が走って追いかけてきて麻子を捕まえた。
「麻子、目的は何だ?ただ顔見るためだけにわざわざこんな所に来たりしないよな?…そうか。判ったぞ。俺とヨリを戻しに来たんだな?」
「バカなこと言わないで!」
「じゃあなんだよ?今になって秋恵の死の弁明に来たのか?」
「どうして私がそんなことを?」
「秋恵の自殺が君の計画通りだったとしても、安心しろ。俺はもう、君を恨んでない。俺は君を許す。だからもう、君も俺を許せ」

険しい表情で青木を睨み、何も言わずにその場を去った麻子。バス停まで辿り着いたが、タッチの差でバスは行ってしまう。仕方なくトボトボと歩いていく。

辺りも薄暗くなってきた頃、一旦スクールに戻ってきていた青木は、車を出して麻子を追いかける。歩いてる麻子に追いついた青木は、スピードを緩めること無く麻子に向かっていたが、直前にハンドルを切って無人の小屋に突っ込み、そこで車は停まった。

驚いた麻子だが、運転席でハンドルに突っ伏してる青木に「あなたがエミリを殺したのね。あたしだってあなたを殺したい。でもそんな簡単な復讐で、この事件が終わらないって解った。まだ誰も知らない、勿論あなたも知らない秘密がもう1つある。それを言うべきかどうか…。多分、この事を知ったら、あなたのこれまでの人生がひっくり返るんじゃないかなぁ。今は、まだ私もどうしたらいいか判らない。でもこれで終わりだと思わないで」と言って、その場を去った。

後日、麻子は何故か由佳に報告と相談しに行った。由佳は、今思えば、犯人は最初からエミリを狙っていたような気がする。だとすれば、自分たち4人はとばっちりを受けた。それでも自分たちはやるべきことをやったんだから、真犯人が判った今、そいつを殺すことが麻子の贖罪だと言い放つ。

家に戻り、自室で何かを考えていたが、ある指輪をゴミ箱に捨てた。それを夫の敏郎(田中哲司)が見ていた。大学時代に貰った思い出の指輪だって言ってたのに、何故捨てるんだ?と言う敏郎。麻子は指輪をもらった男と“バッタリ会った”と、半分正直に告白。

だが敏郎は、ネットで青木を検索していたことを知っていた。それは調べたというより、自宅のネット回線が1つだから、その情報が入ってくるからだとのこと。ん?何それ?(笑)

だが、詮索しないという優しい夫に良心が咎めた麻子は、ここでエミリの父親は青木であることを告白。当然、驚きを隠せない敏郎。麻子によれば、結婚後に1度だけ青木と会い、その時にできた子だという。それでも“エミリは俺の子だ”と、自分に言い聞かせるように言う敏郎だが、戸惑いもあって、麻子から離れて自室に戻った。

麻子が出かけた後、刑事が訪ねてくる。敏郎が迎えたが、麻子に再度話を聞きたいという。何か手掛かりがあれば連絡をくれという刑事の守谷(新井浩文)にフリースクールの件を伝え、敏郎は、青木は怪しいし、麻子も何か隠してることを告げる。

麻子は再びフリースクールを訪ねるも、青木は不在で鈴花が迎えた。鈴花は、もし麻子が来たらこれを渡すように言われていたといい、1通の手紙を渡した。鈴花はその文面を読んだ。“南条さん、あなたを永遠に愛します。秋恵”

この手紙は元々麻子が持っていたモノだといい、それが随分前に失くしてしまったものだという。なぜ青木がこれを持っていたのかを尋ねてみたが、鈴花は知らないという。

その頃、刑事たちがフリースクールに到着。外に出てパトカーを発見した麻子は、振り向いて持っていた手紙をバッグに入れた。守谷が麻子に声をかけ、何かを隠したことを問い、バッグの中を調べると、そこから包丁が出てきたため、任意同行される麻子。

取り調べを受けた麻子は、そこで青木との関係を話しだした。鈴花からもらった手紙は秋恵の遺書であり、秋恵が死ぬ現場には自分も居た事を告白。秋恵からすぐに来てくれと電話があり、駆けつけた時にはバスルームが血まみれで瀕死の状態だったが、机の上にあった遺書を見て、嫉妬心から麻子は救急車を呼ばなかった。つまりは見殺しにしたという。

麻子と青木と秋恵は同じ学部で親友同士だった。何処に行くのも何をするにも3人でいるほど仲が良かった。ところが麻子は、青木は秋恵が好きなんだということに気づいた。そこで麻子はあらゆる手段を使い、ほぼ強引に青木を手に入れて、陰で秋恵を中傷していた。その結果が秋恵の自殺だったとのこと。

秋恵の自殺後、青木はショックを受けて抜け殻状態で、麻子は罪の意識に苛まれながらも、2人は泥沼のような関係で別れなかった。そこにある日、麻子に大会社である足立製作所の御曹司の敏郎との見合い話が舞い込んできて、全てを忘れられると思って敏郎と結婚したことで、青木と別れたとのことでした。

守谷は麻子が持っていた包丁の件を問うと、殺意があったことを認めた。青木がエミリ殺しの犯人であると思った理由を、秋恵の復讐だということを告げると、麻子は釈放された。そして、秋恵の見殺しの件には関与しないことを告げられた。

後日、青木から封書が届き、そこには“次の日曜日の午後、旧足立製作所研修所みやま山荘で待つ。貴殿の言ってた最後の秘密がぜひ聞きたい。こちらも貴殿に見せたいものあり”と書かれていた。

誘いに乗った麻子はみやま山荘に到着。2階に上がると、椅子が1脚と開いた金庫らしきものがあるだけで、青木の姿はまだなかった。

15年前。エミリと仲良し5人組が、エミリの提案で家で一番大切な物を1週間だけ隠そうということで、使用されていないみやま山荘に集まっていた。エミリが持ってきたのは、麻子が青木から貰った指輪と秋恵の遺書が入った封筒。そして5人の大切なものを金庫に隠す。ただ、金庫が開かなくなることを防ぐため、扉にベニヤ板の欠片らしきものを挟めた。

その後、フリースクールの物件を探していた青木が案内されたのが、この使用されていないみやま山荘だった。2階に上がった青木。するとベニヤ板が自然に外れ、金庫の扉が開いた。中を見ると、そこには自分があげた指輪と秋恵の遺書を発見。その2点で麻子のものであることをほぼ確信し、指輪だけ戻して遺書は持ち帰った。念のため、持ち主とその妻の名前を不動産屋に確認し、それで100%確信した。

現在。椅子に座ってる麻子のもとに青木が現れた。青木は、エミリを殺したのは秋恵の復讐のためだけではなく、自分と別れた後に全てを手に入れた麻子が憎かったからだと言う。復讐するなら自分にすればいいじゃないかという麻子に、それができたらもう少し楽になれたという青木。

麻子は青木を突き飛ばし、バッグの中から包丁を出して殺そうとするも、力で敵うはずはなく、包丁を投げ捨てられる。それでも憎しみが勝ってる麻子は、青木の首を絞めて床に仰向けにする。それもやはり力で敵わず、形勢は逆転し、麻子が仰向けにされ、両手を抑えられる。

そこで麻子は、エミリの父親が青木であることを告げる。「最後の夜。あなたに犯されて、それでできた子がエミリ」と付け加えた。それを聞いた青木は力を緩め、また、エミリを殺す時の自分の気持を打ち明ける。「あの子、俺の娘だったのかぁ。だからあいつの顔を見た途端、殺してやりたい、いやそれ以上に、こいつを陵辱してやりたいと思ったのかぁ。つまりあれは、俺自身だったんだ」と。

それを知って気が楽になったという青木。そして「俺も君に見せたいものがある。君が望んでいて、でも、どうしても手に入れることができないものだ。ついてきてくれ」と言って山荘を出た。

暫く歩くと、線路沿いに座った。踏切の音が聞こえてきた。列車が来る方向を見てその方向に歩き出しながら、「じゃ、今から君の望みを叶える。これで君の復讐も終わる。罪に問われることもない。麻子、俺の最後のプレゼント、ちゃんと受け取ってくれよ」と言い、バラ線しか張っていないところを潜りぬけ、青木は線路の上に立った。麻子は何も言わずにただ見ている。警笛を鳴らす列車は止まりきれず、青木を轢いた。

麻子は警察に行き、青木を線路に突き飛ばしたのは自分で、自分が彼を殺したと嘘の自白をするも、運転士の目撃証言と現場検証から、それはすぐに嘘だとバレて釈放された。これで麻子はずっと罪の意識に苛まれながら生きていくことになった…。


ってな最終回でした。
冒頭にも書きましたが、「贖罪」とは麻子の事だったんですね。思った通りでした。無論、その内容はこれまでは欠片も描かれていないので判りませんでしたけど。4人の子たちがそれに翻弄されてしまうのも面白くなくはなかったんですけが、ま、要はそういうオチでした。

前回にも書きましたが、これは犯人探しがどうとかいうものではなく、もう少し違う側面から、“推理”ではなく“推測”と“メイン人物の心の闇”を楽しむ物語で、それが湊かなえスタイルってことなんでしょうね。

とはいえ、前回にも書いたように、メインとメインに関わる人物がおかしな連中ばかりってのはイマイチ解せないし、青木が行ったタイミングで金庫の扉が開いてしまうのは偶然にも程がありすぎです(笑)

どんな物語でも偶然は必要ですが、それに必然性がないと納得はできないものです。せめて、ベニヤが少しずつズレてきていて、青木が起こしたチョットした振動で外れてしまうという様な描写があれば、まだマシだったんですけどねぇ。

良かったな~と思うのは、麻子が自分の罪から逃れられず、彷徨うハメになってしまって終わったというところでしょうか。復讐が終わったし、贖罪も済んだから、晴れて自由の身というよりは、自分が撒いた“贖罪”ということに、自分が縛られてしまったというのは良いラストだったと思います。

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贖罪 (ミステリ・フロンティア)
原作:贖罪/湊かなえ

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ホラー色は薄め!?

1話

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湊かなえの作品は、「ホラーに近いね」「ほぼ出オチ(笑)」「やっぱりホラー色が濃い」に書いた通り、3作品を観ています。

記事タイトルにも書いてありますが、彼女の作品は、サスペンスというよりはホラー色が濃いな~という印象が強く残ります。で、「境遇」と同様、TV用に書き下ろしたこの「高校入試」。前作はSPドラマでしたが、本作は連ドラ。

案の定、サスペンスよりもホラーっぽい映像作りでした。が、この第1話を観る限り、普通に“犯人だぁ~れ?”な感じにはなりそうです。

ただ設定が、舞台となる、地元一の進学校である県立橘第一高校を異常に愛する先生たちや、その地域の常識というのは何か変な感じ。

相田清孝(中尾明慶)が春山杏子(長澤まさみ)に出したクイズとして、“兄弟の兄は第一高校に合格し、卒業後は三流大学に進学した。弟は第一高校を落ちて別の高校に行き、卒業後は一流大学に合格。どっちが自慢になるか?”というのがありました。

答えは兄の方だと言ってました。多分、そういう歪んだ認識が、“高校入試をぶっつぶす”という事件に発展していくんだと思います。

で、密室のはずの教室に“高校入試をぶっつぶす”という貼り紙があったことで、“誰がこんなことを?”“何か妨害が起こるのか?”ってなのを推理しつつ、話が進んで行くんでしょう。

当然、第1話では誰が犯人なのかは判りませんよね~。密室の教室の貼り紙や、坂本多恵子(高橋ひとみ)のロッカーに仕込まれていた“高校入試をぶっつぶす”という紙を観る限り、教師の中に犯人はいそうですよね。少なくとも、犯人に協力しているとか…。

ホラーな演出もチラチラと見えますが、全体的にそうならないことを祈りたいところです。全話撮了済みだから修正はできないこのドラマ、面白くなることを願いたいです。

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高校入試 シナリオ
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フジテレビ系ドラマ「高校入試」オリジナル・サウンドトラック    青い春
サウンドトラック/佐橋俊彦     主題歌:青い春/back number

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飛び道具は無かったものの・・・

最終話

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結局この事件に関わっていたのは、田辺(柾木玲弥)、杏子(長澤まさみ)、荻野(斉木しげる)、衣里奈(山崎紘菜)の4人ということでした。

飛び道具は無かったですけど、この4人が明らかになったあとに、その4人も知らない、ニンマリとしているあと1人位の教師がいても良かったような気もしました。

発端は田辺の兄・光一(中村倫也)の“受験番号書き忘れ”によって、英語が0点になってしまったことでしたけど、これはどう考えても自己責任。光一もそれは納得している。

ただ、受験クラスによっては、受験番号の書き忘れによる注意の呼びかけがあったところと無かったところがあったり、答案用紙回収後に、教師がその場で受験番号の記入を確認していたりという、学校側の統一の無さが、光一が受験に失敗した要因となったこと。

確かに受験の時は緊張している生徒もいるでしょうけど、そこまで学校側に甘えるのか?また、解答を見直す余裕があるんだから、受験番号を確認しないなんて、どう考えても自己責任ですよね~。まぁこれを知ったイマドキの親であれば、モンスターペアレンツになる可能性は否定できませんけど(笑)

連ドラのミステリーとしては、ダラダラ感いっぱいでしたね。2時間半位のSPドラマか、長くても2時間のSPドラマの2夜連続とかの方が、緊張感もテンポもあって良かった気がします。どうでもいいシーンは結構ありましたからね。

独白のシーンって、割りとその役者の実力が顕になると思うんですが、長澤まさみってやっぱり棒読みになっちゃうんですねぇ。説明台詞だからそうなりがちなんでしょうけど、そこからその情景が全く見えてこないというのは、今後の役者生命が心配になっちゃいます。

それから、初回から最終話まで舞台の芝居をやり通した、宮下を演じていた小松利昌。芝居が浮いてましたね~。舞台では全くもってOKだと思いますし、巧いと思わせられるでしょうが、映像での芝居を勉強したほうがいいでしょうね。個性的だし、芝居は下手じゃないので、それができれば良いバイプレイヤーになれると思うので、今後に期待です。

でもって、肝心なホンを書いた湊かなえですが、やっぱりこの人は脚本を書かずに小説を書いていたほうがいいんじゃないでしょうかね。ドラマを観ているというより、“動く小説”を観ている感じが強かったですから。

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教訓ドラマ!?

3話

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ちょっとだけ無理をしてみたら、家族が少しずつ歪んできちゃった。無理も程々にね…っていう、教訓ドラマ(原作がそうなのかな?)にするんでしょうか。

真弓(鈴木京香)・啓介(宮迫博之)夫妻のところは確実に、憧れのマイホームを憧れの高級住宅街に建てたがために、家族がギクシャクしだしました。まぁ、真弓の彩花(杉咲花)の扱いも良くないんだけどね。

ただ、淳子(石田ゆり子)・弘幸(田中哲司)夫妻に関しては、表面上にそれは見えませんよね。弘幸は医者で金持ち出し。まぁ、淳子が後妻で、良幸(安田章大)とは血がつながってないという部分はありますが。

前回の弘幸のあの怪しげな微笑みが、今回の事件に関係するのかもしれませんね。慎司(中川大志)だけがデキが悪そうですし。バスケ一式を捨てたのも、多分、弘幸でしょう。

かといって、慎司が犯人だとは思い難いですね。あの現場の状況からすると、殺したのは淳子でほぼ間違いなさそう。で、淳子が啓介に電話したってことは、啓介は現場に居合わせた可能性が高いですよね。手を痛めた感じなのは、淳子の犯行を止めに入ったとか。

こうなると、犯人を最終回まで引き延ばすかどうか。湊かなえですからね。“誰?”よりも“何故?”に重点を起きそうな気がしないでもないです。

そういえば、慎司が財布を忘れたからと、真弓が1万円を貸しましたよね。両替すればいいのにと思ったし、慎司がお釣りを真弓に渡さないってのも、何だか変な感じでしたね。まぁ、ストーリーには関係ないでしょうけど、普通に考えて、変だな~と思いました。

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主題歌:VOICE/AI             原作:夜行観覧車/湊かなえ

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向いてなかったのかも

最終話

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まぁ予想通り、犯人は淳子(石田ゆり子)でしたね。前回のラストから今回の前半で少し捻りを入れて来ましたけど、そんなにショッキングということはなかったですね。

原作の構成もこういう順序なのかもしれませんが、良幸(安田章大)の“作戦”を挿入するなら、もう少し前か、もしくは最終回を1話延ばす位のほうが良かった気がします。でもそうしちゃうと、事件が進まなくダラダラとしちゃうから、こうするしか無かったのかもしれませんね。

さて、結局は淳子自身の精神的な問題で、そんな母親を慎司(中川大志)たちが助けようとしていたという感じでした。そういえば、慎司の身体の痣。作戦を思いついて、自分でつけたんでしょうか。だとしても、そんなシーンありましたっけ?弘幸(田中哲司)に殴られた時に椅子にぶつかりはしたけど、それで後々まで残るような痣なんてできないし、肩口はぶつけてないし…。

結城(高橋克典)は啓介(宮迫博之)を見逃しましたが、真相も判ったことだし、真弓(鈴木京香)のこともあるからなんでしょうか。

まぁ、飛び道具こそ無かったものの、もしかするとこれは映像化するには向いていない作品だったのではないかと思っちゃいました。

先に書いた良幸の作戦も、きっと文字を追ってるのであれば、“何を~~!?”的な驚きを感じられたと思いますし。人間や家族をメインに描けば、事件関連が進まなさ過ぎ。そういう意味で、連ドラ化には向いていなかったように思います。

これまで湊かなえの作品を観た中での感想ですが、コトを起こす(発端)のは全て女性なんですね。本人が女性なので致し方ないかもしれませんけどね。もしまた彼女の原作が映像化されるとしても、ミステリーというカテゴリーにあるなら、やっぱ観ちゃうんだろうなぁ(笑)

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